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3・29後楽園大会 史上初・無観客GHC戦で異例事態続出…視殺戦で30分、殺伐決闘57分 潮崎が藤田粉砕で初防衛 試合後コメント

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史上初・無観客GHC戦で異例事態続出…視殺戦で30分、殺伐決闘57分 潮崎が藤田粉砕で初防衛
▼覇者・原田返り討ちで小川V1も…鼓太郎まさかの襲撃表明 「STINGERは今日で終わり」
▼稔と技巧戦…杉浦がナショナル苦闘V4 中嶋表明を即諾
▼夫婦タッグが2年2ヵ月ぶりジュニアタッグ返り咲き

 

試合詳細、コメントはノア公式携帯サイトでご確認ください。

http://dx-sp.gsj.bz

写真提供 プロレス/格闘技DX

 

 

第1試合 GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合

鈴木鼓太郎&小峠篤司vsHAYATA&YO-HEY

【試合後のHAYATA&YO-HEY】

▼YO-HEY「ありがとうございますー! 今、GHCジュニアタッグのベルトをいただきました、どうも金髪夫婦です。今はシルバーと紫でやらせてもらってますけど、夫婦タッグですー。えっと…何から話せばエエかな。今、世界が凄い厳しい状況に陥っとるけど、そんな中でプロレスリング・ノアも完全に“お客さんなし"の状態で、無観客試合。しかもタイトルマッチ4連発。さらに午前11時から第1試合でタイトルマッチ闘って、俺らがベルト獲ったワケやけど。なるべく普段通りで。カメラ越しだろうが。5G? その素晴らしい電波に乗って、皆さんの声援も凄い聞こえとったし、嫁さんも聞こえとった、聞こえとった言うとったし。…言ってないか。勝てて良かったし、ちゃらい俺ら二人がこうしてノアのジュニアタッグチャンピオンになったってことで、少しでも、元気出たって思ってもらえれば。今は病んでる時期だから。元気だそうってちょっとでも思ってもらえれば、ペロンペロンで嫁の乳首も70cmくらい伸びて……なんかありますか?」

――いろいろな意味で難しいシチュエーションだったが?

▼YO-HEY「間違いないすね。いつもやったら、俺ら二人が登場した瞬間に、後楽園ホールの声援が名古屋らへんまで聞こえる…って聞いたことあるし。それが無かったから、やっぱり狂う部分はもちろんあったけど、それは向こうの“元"チャンピオンチームも同じことやから。普通に勝った者が勝者いうか、あいつらにはもう何も言わせへんし、言われられれ、言わせさせられれへんて以上です。とりあえず! この凄い特殊な後楽園ホール大会のタイトルマッチも経験したワケで、俺ら二人にすげー濃い歴史の1ページが刻まれたと思うし、この経験はプロレス以外でも生かしていけると思います。じいさんばあさんになっても、このネタをおかずに、焼酎ロックが一杯弱くらい飲めると思うから。ということで俺と嫁さんでもっともっと歴史の1ページ創ってプロレスリング・ノアを最高にしていこうやないの!最後に一言お願いします!」

▼HAYATA「…同じや!」

▼YO-HEY「いやぁ~久しぶりぃいい(※とベルトにキス)」

 

 

第2試合 GHCナショナル選手権試合

杉浦貴vs田中稔

【試合後の杉浦】
――稔選手はどうだった?

▼杉浦「いや、やっぱ上手いというか。徹底して腕攻めで、きつかったね。ヘビー級とかだとぶつかり合って体力を奪い合うような試合なんだけど、今回はちょっと違う一点集中でね。きつかったですよ」

――このベルトだからこそできた一戦だった?

▼杉浦「そうですね。もう1つのGHC王座だとジュニアの挑戦はなかなかできないし。そういう意味では自由なスタンスでできるんで。また違ったものを見せれるんで、よかったのかなと思います」

――試合後、中嶋選手が挑戦表明してきたが?

▼杉浦「まあ、問題ないでしょ? 常にベルトを狙える位置で、うちの中で頑張ってくれているんで。出てきた時のお客さんの反応で、別にブーイングがなかったし、問題ないでしょ?」

――視聴者に呼びかけた時、「イエス」と聞こえた?

▼杉浦「会場に来たくても来れないんで、凄い楽しみで見ている視聴者がいると思うんでね。それに向かっても、参加してほしいなという気持ちもあったんで、ちょっとマイクを向けてみたんだけど。今日みたいに会場に来れなくても、どこかで見てくれているファンがいれば、俺たちはリングがあればそこで戦うんで」

――無観客というシチュエーションで戦ってみてどうだった?

▼杉浦「やってると試合に集中しているんで、あまり気にならないかな。あと、ノアのファンみんなどこかで見てくれているなって、なんか感じるんでね。それはテレビの向こう側で、ネット配信で見てくれるかもしれないけど、そういうのを凄く感じたんで。見られているという意識は凄い感じましたね」

――その見られているという意識が、思わず視聴者にイエスかノーかを問いかけることに繋がった?

▼杉浦「視聴者にも参加してほしいと思ったんで。意識するでしょ、それは。リングで試合をしている限り、やっぱ人の目を意識して試合をしているんで」

――何万、何十万という単位の目を意識せざるを得ないと?

▼杉浦「だって、人が見てくれて、応援してくれなきゃ、俺たちはリングで戦えないから。今日は会場に観客が足を運べないけども、常に感じて試合をしているんで。また会場で会いましょう。僕たちは戦い続けるんで、またよろしくお願いします」

 

【中嶋の話】
▼中嶋「もうリング上で言った通り。挑戦表明ですよ」

――赤いベルトのどういうところに興味がある?

▼中嶋「やっぱり情熱的な赤は俺によくお似合いでしょ? だから」

――最近の杉浦選手の印象は?

▼中嶋「やっぱり王者だから、相変わらず強い男だなと思いますよ。まあでも、俺とやったらどうなるんだろうね? 面白くなると思わない? ねえ、見たいでしょ? 今の俺と杉浦貴が試合をしたらどうなるか。想像つきますか? もしその想像があるとしたら、俺はその上をいってあげるよ。あんなにすんなりOKをもらえると思わなかったけど、非常に今あの赤いベルトが欲しくて、俺の身体も赤い血が騒いでますよ」

――今日は無観衆だったが、中嶋選手の耳には「イエス」という絶叫が聞こえた?

▼中嶋「それは聞くまでもないでしょう。聞こえましたよ、そりゃ。俺が愛するホーミーズ(仲間)が待っているんで。それはもうイエスしか聞こえない。まあ、俺も欲しがりな男だから、貪欲にいくよ。無観客試合、仕方ないよ。でも、俺はいつもホーミーズたちといるし、このノアのリングで変わらず暴れてやります」

 

 

第3試合 GHCジュニア・ヘビー級選手権試合

小川良成vs原田大輔

【試合後の小川】
――原田とのタイトルマッチを振り返って?

▼小川「うーん…最後の鼓太郎のインパクトが強くて憶えてない…。まぁでも、向こうも(IPWジュニア)を懸けないみたいだから、わざとベルト持ってこなかったんだけど…。別にタイトル(GHCジュニア)懸けなくても良かったんだけど、まぁそれもチャンピオンらしくないかな…って思って。まぁ原田はいいけど鼓太郎だよね。こんなんされたら、いつでも、どこでもやるでしょう」

――予想外の挑戦者だった?

▼小川「そうだね。俺がSTINGERもRATEL'Sもぶっ壊すかも…って言ってたけど、それを鼓太郎にされて…。あいつにぶっ壊される形になったから。鼓太郎にあんなことされたんで、STINGERは今日で終わり。もう一切“STINGER"って使わないでくれる? 俺と鼓太郎が分かれた時点でSTINGERはないから。今日で終わり。あとはいつでも、鼓太郎とこのベルト懸けてやりましょう…と」

――イチ選手としての鈴木鼓太郎の印象は?

▼小川「うーん昔から…ま、そんな話は今日はいいでしょ。とにかく、いつでもやります」

 

【鼓太郎のコメント】

――まさかの行動だったが?

▼鼓太郎「まぁ小川さんが(ベルト)獲った時点で、絶対いつかやりたいなと思ってたんで。意思の現れです」

――小川に憎悪を抱いているワケではなく…

▼鼓太郎「いやいや(笑) 憎悪は抱いてないです。チームだから挑戦しちゃいけないってルールはないし、別に俺らは“なぁなぁ"でやってるワケでもないし」

――ならばなぜ実力行使に出た?

▼鼓太郎「だって、なんかやらないとあの人本気になってくんないから。本気の小川良成とやんないと、やっぱり意味がない。丸藤さんとも(昨年)シングルやったけど、同じくらい小川さんともやってないから」

――個人として越えねばならない壁という意識はずっとあった?

▼鼓太郎「壁…というか、やらなきゃいけない相手だよね。俺がノアに戻ってきた時、丸藤さんと小川さんとはやんなきゃな…ってずっと思ってたんで」

――小川は『STINGERは今日で終わりだ』と言っていた

▼鼓太郎「終わるかどうかは、俺らのタイトルマッチがどこで組まれるか分からないけどね。“やってから"じゃないの? 終わるなら終わるでまた新しいものを創ればいいし。まぁ精密機械は一滴でも水を入れると壊れちゃうから」

――まだ先行きは不透明な状況は続くが?

▼鼓太郎「そうですね。世の中こんな状態だから、どこでやらせろとか言えないからさ。まぁでも、やるはやるでしょう。どこかしらで。決まったらそこに向けてコンディション整えていくだけだからね」

 

 

第4試合 GHCヘビー級選手権試合

潮崎豪vs藤田和之

【試合後の潮崎】
――引き分け寸前になるほどの激闘となったが、改めて試合を振り返ると?

▼潮崎「今まで味わったことのない緊張感、そして相手の威圧感。最初見合っていた時、ずっと押されないように俺はもう耐えるしかなかったよ。あの30分…時間だけは聞こえてたからね。今までにない緊張感。あれで凄い体力を奪い取られたよね」

――それでも防衛できた一番の理由は?

▼潮崎「今日、お客さんがひとりもいない状態で。画面の向こうで見てくれているみんなのことを思ったら負けれないし、勝つしかないでしょ?」

――藤田選手からはどんな思いを感じた?

▼潮崎「独特な空気、独特な強さ。藤田選手がどう思ってようが、何を言おうが、そんなことは知らないけど、俺にとっては1つの防衛戦以上に、より得るものの大きかった戦いでしたよ。これがノアを背負う、ノアを守る戦い。これがノアですよ」

――新型コロナウイルス問題など難しい状況だが、今後に向けては?

▼潮崎「今日は無観衆試合。しょうがないことで、今日こうやって試合ができただけでもよかったとするべきだと思うし。ただ、やっぱりみんながいないと。ノアには見に来てくれるお客さんがいないとダメだね。見に来てくれるお客さんみんなでノアだね。今日はそれを凄く痛感しましたよ。苦しい、厳しい。でも、それを乗り越えていかなくちゃいけない。それはひとりじゃできないかもしれないし、ひとりじゃできないと思うから。みんながいるからこそ。こういう言い方はおかしいけど、それに今日の無観衆の試合で気づくことができてよかったと。それは思いますね」

――潮崎選手はラリアットや逆水平で、お客さんと一緒に乗って攻めていくスタイルだと思うが、声援がない状態で戦うのは違和感あった?

▼潮崎「もう違和感だらけの試合でした。それは俺だけじゃない。今日試合をやった、タイトルマッチをやったみんな、そしてその側で試合を見れない人たちみんなが感じたことだと思うんだよね。この体制がいつまで続くかもわからないけど、今はとにかくこの状況を打破して、もう一度後楽園でみんなの前で試合がしたいよね。したいよね、じゃねえな。試合がしたい。みんなと一緒に、みんながいてのノアだ。それがわかりました」

――最後、藤田選手はあえてラリアットを受け止めていたが、それについては?

▼潮崎「それはもう藤田和之自身の意地もあるし。それまで俺が押されるばっかりだったんでね。何とか返してやらないと。それを藤田和之が逃げずに真っ向から受けたこと。それでノアの戦いというものを、最強の外敵というものを体感しましたよ。受けてなお立ってくるその怖さ。そこは痛感しました」

――試合前と試合後で、藤田選手の印象は変わった?

▼潮崎「変わらないよ。よりデカい存在になったと思います。威圧感ハンパなかった」

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