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三沢さんとの“幻のシングル”重ねて武藤敬司戦へ 谷口周平インタビュー

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11・22横浜武道館大会で武藤敬司との一騎打ちに臨む谷口周平。

 

 “あと一歩"が続く「中途半端」な現状打破を目指して、「何かをつかみたい」と武藤にシングル戦を直訴。

自ら天才と呼ばれたレジェンドを欲した心理の深層には、故・三沢光晴さんとの“幻のシングル戦"、そして父としての思いがあった――。

 

【谷口周平インタビュー】

――N-1を負け越しで終えた直後に、武藤に一騎打ちを直訴してシングルマッチが決まった

▼谷口「望んだ理由は今の自分の位置…中途半端な位置を変えて、現状を破っていくには、武藤敬司を体感し、突き抜けるきっかけを掴めたらと思って自分からお願いしました」

 

――確かにいわゆる“レジェンド"クラスの選手と対戦した経験は少ないのかもしれない

▼谷口「そうなんです。そういう選手と肌を合わせるからこそ、つかめる何かが必ずあると」

 

――あと一歩、突き抜けきれない。その状況が続いて久しい

▼谷口「中途半端な…。『これがラストチャンス』といつも言ってますけど、もうホントにこのチャンスを逃したら先は無いと思ってるんで」

 

――その要因を自分なりに考えた結果だったと?

▼谷口「いや、考えてはいるんですけど、考えれば考えるほど分からなくなっていって…。だからこそ、試合でつかむしかないのかな、と。武藤敬司を体感することによって、今まで自分が気づいていなかったこと、触っていなかった部分が、試合を通じて反応する予感がして。自分のなかに足りていないピースを見つけることができるかもしれない」

 

――武藤戦で会得できそうなものとは?

▼谷口「やっぱり自分はどこか単調になってしまう部分があるので、武藤敬司の緩急だったりリズムだったりを体感したい。何より“ノアの闘い方"とは、まったく違った闘い方をするので」

 

――武藤敬司は三沢光晴さんと並び称された存在でもある

▼谷口「はい、それも理由のひとつで…。三沢さんとはシングルマッチで対戦することもできなかった。実は…三沢さんが亡くなられた、あのシリーズの最終戦。自分は『“驀進"十番勝負』の第4戦で三沢さんとの一騎打ちが組まれてました。三沢さんが亡くなられて、相手はバイソン(スミス)さんに代わって…」

 

――三沢さんを重ねた部分があったと?

▼谷口「はい。あの頃も何かをつかみたくて必死だったけど、今もそれは変わっていないのかもいれない。三沢さんとタイプは全然違いますけど、シチュエーションとして重なるところはあります。今を逃したらもう武藤さんと試合できるチャンスも無いかもしれない」

 

 

――なるほど…。昨年の藤田和之戦を契機に顔面へのサッカーボールキックを多用するようになったが、武藤敬司の顔面を蹴っ飛ばせる度胸のある人間はなかなかいない

▼谷口「それぐらいやっていかないと、自分も突き抜けていけないと思うし。何発でもいくつもりで」

 

――そのうえで“武藤敬司の首"はどう使う?

▼谷口「やっぱりGHCヘビーにつなげたい。上に行くにはインパクトを残した上で、しっかり首を取っていかないと」

 

――44歳、一児の父になったが、悲願のGHCヘビー奪取には至っていない

▼谷口「はい…。息子も4歳になったんですけど、プロレスに興味を持ってくるようになって。『今日は誰と試合?』とか、すごく聞いてくるようになったんです。最近は『なんで勝てないの?』『なんで負けるの?』って聞いてくるようになって、言葉に詰まって、心に突き刺さるというか。だから、勝てる姿を、しっかり子供にも見せてあげないといけないな…って思うようになりました」

 

――両親がプロレスラーの息子に、リングで父の背中をみせる?

▼谷口「“タイムリミット"は迫ってると思うし、この機会を逃したら先は無い。それぐらいの気持ちです。何かをつかもうするだけではいつもと変わらない。そのうえでしっかり…勝つ」

 

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