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小川良成「もう挑戦者が誰もいないから俺がいく」2022.1.1日本武道館

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――パートナーのHAYATA選手が保持するGHCジュニア王座に挑戦しようと思った理由を教えてください。
小川 もう誰も挑戦者がいないでしょ。誰もいないなら俺がいってもいいのかなって。

――2020年1月4日にタイトルマッチで対戦した後から、HAYATA選手とタッグを組むようになりました。約2年の間にどのような変化を感じていますか?
小川 組むようになってから、試合前に矢野とか清宮を教えるついでに一緒に練習するようになって、今まで教えてもらったことがないようなことを教えたからね。変わっているとは思うけど、教えるようになってからシングルはやってないから、そこはわからない部分もあるよね。

――もともとHAYATA選手はレッスルゲートの出身です。NOAHの若手と育ち方は全然違う印象ですか?
小川 大きく見たらそんなに変わらないかもしれないけど、俺から言わせたら少し違うかなっていうのはある。

――その「少し」が試合では大きな違いになるのですか?
小川 でも、今の時代はみんな同じような感じでしょ。実際にHAYATAは結果を出してはいるけど、ちょっともったいないなっていうところはあるよね。

――実際に若手に指導するときにとくに気をつけているのは、立ち方だったり、組み方だったり、どういったところなのでしょうか?
小川 それ以前のことだよね。それができているかいないかで、立ち方であったり、組み方だったりというのも変わってくるから。もちろん、それがなくても結果を残している選手もいるけど、HAYATAと清宮を比べたら全然違うでしょ。清宮を見てくれれば(言おうとしていることが)わかると思うよ。清宮は受け身にしても、その他のいろいろなことにしても、イチからというかゼロから教えたから。やっぱり清宮は(同じNOAHで育った)鼓太郎と比べても全然基本がしっかりしているし、もう上をいってると思うよ。

――以前、「頭を使う試合が大変」という言い方をしていましたが、清宮選手はそういう相手になっていますか。
小川 なってるね。頭を使える選手だから、こっちが頭を使える相手でもある。清宮とやると頭を使えるし、そういった意味では他の選手と違うね。清宮も今年は悩んでいるときもあったけど、あれくらい悩むのは俺からしたら想定内だから。ずっと悩んでるわけではないし、また良くなったり、悪くなったり、これから先も波があって上がったり下がったりするだろうし、ケガをすることもあるかもしれない。それも含めてすべていい経験になるから。

無我夢中で闘って身についたスタイル


――1・1武道館の後には1・4後楽園大会でGHCジュニアタッグの防衛戦もあります。すぐ後に防衛戦を控えたなかで、パートナーと対戦するときの気持ちの切り替えはどうしているのですか?
小川 タッグはタッグ、シングルはシングルだから、そこは全然大丈夫だよ。

――以前はパートナーの三沢光晴さんとタイトルマッチで対戦することもありました。
小川 そういう経験があるから大丈夫っていうのもあるだろうね。三沢さんの場合は、試合で対戦していた期間のほうが長かったから、組むようになっても試合をするのは問題なかったかな。逆に最初に組むときのほうが切り替えは大変だった。それまでは組むことがまったくなかったから、一緒の控室にいることもなかったし、慣れるまでは結構大変だったね。

――HAYATA選手も元々はタッグを組む選手ではなかったので、対戦するときの切り替えはスムーズなのかもしれませんね。
小川 そこは全然問題ないよ。

――HAYATA選手は8度目の防衛戦です。長期政権を築いている王者をどのように崩していこうと考えていますか?
小川 どうだろうね。試合の途中でもやり方を変えることもあるし、まだ何も考えてないね。

――事前に戦略を立てることはないんですか?
小川 考えているときもあるし、ないときもあるし。これだけ長くやっていると、「こういう展開になったらこうする」という自分のパターンがあるから、そこまで事前に考える必要はないかなって。

――小川選手くらいのキャリアになっても、相手に試合を支配されていると感じることはありますか?
小川 それはあるよ。この前のタイトルマッチ(11・28代々木)で対戦したEitaなんかには水をかけられたり、支配されてるなって場面もあったよ。昔はあんな選手も普通にいたけど、今のNOAHを見ると似たような選手が多いし、似たような試合が多いから、その辺が少し違ったかな。今のNOAHは同じ技をみんなで共有しているって感じでしょ。そういうことをしないから、逆に俺が目立つのかもしれないしね。

――たしかに小川選手の存在感は光ります。ファイトスタイルを確立していく上で、目指していたレスラー像はあったのですか?
小川 ないこともなかったけど、当時はみんな体がデカかったから、理想を描くとかではなくて、できるか?って感じだった。

――そういう相手と対峙しても闘えるスタイルにたどり着いた?
小川 まともにぶつかっても通用しないから、考えて考えてこんな感じになってきたんじゃないかな。昔は190㎝とか、2メートルとか、そういう選手がトップだったから。大きい選手と試合をしなければいけないと思うと、自分の理想なんて言ってられないしね。大きい相手だけではないけど、いろいろな外国人と試合をしたのも大きかった。デビューして最初はシングルマッチばっかりだったし。

――リング内は1対1とはいえ、シングルとタッグはまったく別モノですか?
小川 まったく違うね。シングルは肉体的にも大変だし、頭を使って自分で試合を組み立てるときもあるし。若手の頃から日本人も外国人もいろいろな選手とやってきたから、それはすごく大きいよ。やっているときは必死だったからどんな試合をしたかなんて覚えてないけど、気がついたら身についていたみたいな感じかな。その当時は無我夢中で終わってから何も覚えていなくても、何年かして思い出してみたら、あのときやっていたことが俺のキャリアをつくってくれたのかなって思うこともある。

まだベルトを獲ろうという気持ちがある

――話は変わりますが、1月8日には新日本プロレスとの対抗戦が決まっています。小川選手がデビューした時代は全日本か新日本かの時代でした。小川選手にとって新日本プロレスはどういう存在として映っていますか?
小川 若い頃はどういう選手がいるかな?というのは気になっていたよね。それこそ情報が雑誌しかなかったから、「こういう選手がデビューしたのか」とか「道場がきれいになったな」とか、気になってはいたよ。

――昔は交わることは考えられませんでしたからね。
小川 そうだね。ジャパンプロレスが全日本に来たときも、一緒に練習をしたら怒られたくらいだから。長州さんとか谷津さんとかがいて、リングでちょっと教わっただけでも控室に帰ったら怒られたんだよ。

――そうやって教わったりすると、よく言われるスタイルの違いは感じるものですか?
小川 違う、違うって言われるけど、試合をしたら一緒だよね。俺も違うのかなって思っていたけど、試合をしてみたら変わらないよ。練習の仕方は多少違っても、試合になったら変わらない。

――対抗戦といえば、小川選手がデビューしたときはジャパンプロレスが参戦していて、常に対抗戦のような感じでしたね。
小川 そうそう。デビュー戦の相手もジャパンの選手(笹崎伸司)だし、デビューしたときから対抗戦ばかりだったからね。新人なのにビンタをしたり、ビンタをされたり、バチバチやってたからね。最初からピリピリした毎日が対抗戦みたいな感じでやってきたから、対抗戦の雰囲気っていうのは気にならないよ。

――そうした新人時代から現在はキャリア36年。55歳を過ぎても衰え知らずの秘訣は?
小川 衰えてるでしょ(笑)。ボロボロだよ。

――それでもタイトル戦線で闘えるのは、どういった部分が大きいと思いますか?
小川 みんな170㎝くらいの選手だからね。昔は190㎝とか2メートルくらいの選手にボンボン投げられたり、そんな試合をしてきたから、それが体に染みついているんだよ。デカイ選手と試合するのと、自分より小さい選手と試合するのとでは、体のきつさが全然違うから。

――コンディションつくりで気をつけていることは?
小川 首をケガして死にかけたとき(2011年11月14日)から、筋肉が落ちて体重がすごく落ちてしまって、そこからジュニアでやろうと思ったんだよね。逆にその選択が良かったのかなって思う。体が大きいままだと結構いろいろ負担がかかってきつかったかもしれないけど、体重が軽くなった分、負担も少なくなったからね。今は動けるようなコンディションをつくるトレーニングがメインになっていて、食べ物も普段から少しは考えるようにしているし。健康のためにね(笑)。

――2022年は一発目から二冠王のチャンスです。最後に抱負をお願いします。
小川 二冠王か。できれば獲りたいよね。まだベルトを獲ろうという気持ちはあるし、ちょっとかき回してやろうという気持ちもあるし、上のほうに絡んでやろうという気持ちあるから、ギリギリまだやれるんじゃないかな。でも二冠獲っちゃうと防衛戦が大変そうだな(笑)。

<第6試合・GHCジュニアヘビー級選手権>
(王者)HAYATA VS 小川良成(挑戦者)
※第46代王者の8度目の防衛戦となります。

 

2022.1.1 日本武道館大会のチケットはこちら
ABEMA presents NOAH "THE NEW YEAR" 2022
https://eplus.jp/sf/detail/0702150001-P0030972P021001?P1=0175

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