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【4.13記者会見⑦】潮崎困惑…藤田が無言の“15分間・立礼謝罪” GHCヘビー調印式

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4・30両国大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)藤田和之vs潮崎豪(挑戦者)」に向けた調印式が13日、都内で開かれ、藤田が“30分超にらみ合い"に続いて“15分間・立礼謝罪"を展開。潮崎をとことん困惑させた。

春の両国2連戦の“大トリ"を飾る藤田と潮崎のGHC戦。王座戴冠以降“人間・藤田和之"を強調しながら、品行方正で平身低頭な振る舞いを続けてきた藤田だが、唯一の前哨戦となった4・8後楽園大会では、ケンドー・カシンから試合中にハイボールを“注入"されて超野獣モードに突入。潮崎はおろか、味方の杉浦貴をもKOする大暴走を繰り広げた。

とはいえこの日の調印式では、深々と一礼して現れる“人間モード"。かと思いきや、着席するなり「すみません、お水をいただけませんか? ジョッキで」とオーダーし、運ばれてきたジョッキ2杯の生ビールを一気に流し込むや、「ホントに何も覚えてないんですが、先日は大変申し訳ございませんでした」と潮崎に向かって大暴走の非礼?を詫びた。

そのまま“立礼状態"のまま動かなくなった藤田の姿に、潮崎も戸惑いを隠せない。「しゃ、謝罪ですか…? 話しづらいんで座っていただいて」とうながしても、藤田は頭を下げ続ける“圧倒的謝罪モード"に突入…。

野獣と呼ばれる大男に無言で謝られながら、仕方なく質疑応答にひとり応じた潮崎は「この最強のチャンピオン・藤田和之にカッコ悪くても、見苦しい姿を見せてでもGHCを自分の腰に巻くまであきらめず、しがみついて戦っていきます」「自分の信じるものをすべてぶつけて、最強のGHCチャンピオンからベルトを奪いたい」と意気込んだが、潮崎が話せば話すほど、光景の異様さが際立っていく不思議な空間となった。

写真撮影の段でも藤田は頭を下げたまま。潮崎が退席したところで、ようやく頭を上げ、約15分間におよんだ謝罪を終えた。初防衛戦の田中将斗戦では30分以上無言でにらみ合った藤田だが、今回は15分超の“立礼謝罪"を繰り広げた。

そして「あ~疲れた」とばかりに態度をひょう変させると、再び「お水」をオーダーし、ジョッキ生ビールを一気飲み。さらには数分前に「(試合中ハイボールは)覚えていない」と言った舌の根が乾かぬうちに、隠し持っていた缶ハイボールをグビグビと飲み干し、「じゃあ30日、両国でまた。よろしく。ありがとう。お疲れ!」と下品なゲップをとどろかせながら去っていった。

結果的には前哨戦でも調印式でも藤田が印象をかっさらった形。このまま両国でも野獣が“I AM NOAH"をイッキに飲み干してしまうのか――。

【会見の模様】
▼藤田「(調印前に)すいません。その前にお水を一杯と言わず、お水をいただけますか? ジョッキでお願いします。お水を、お水をお願いします」

※ビールが入ったジョッキが二つ運ばれてくると

▼藤田「ありがとうございます」

※2杯ともイッキ飲み。潮崎、藤田の順で調印書にサイン

▼潮崎「4月30日、両国国技館大会。この最強のチャンピオン・藤田和之にカッコ悪くても、見苦しい姿を見せてでもGHCを自分の腰に巻くまであきらめず、しがみついて戦っていきます。よろしくお願いします」

▼藤田「ホントに何も覚えてないんですが、(立ち上がると)先日は大変申し訳ございませんでした(と頭を下げる)」

▼司会「コメントの続きをお願いできますか?」

※藤田は頭を下げたまま

▼司会「藤田選手が謝罪されているが?」

▼潮崎「何に対しての謝罪なのか、ちょっとわかんないですけども」

――もしかしたら先日の前哨戦の最後の結末に対する謝罪なのでは?

▼潮崎「しゃ、謝罪ですか?…」

――改めて前哨戦を経ての王者・藤田選手…

▼潮崎「ちょっとすいません。あの、はい…」

▼司会「藤田選手、ひとまずお座りいただけますか? 座らないそうです」

▼潮崎「答えづらいですし、座っていただいて」

▼司会「藤田選手、ひとまずお座りいただけませんか?」

※藤田は首を左右に振って応じず

▼潮崎「藤田選手、すいません。座っていただいて…この状態で話すんでしょうか?」

――これだけ人に頭を下げられた経験は今まであった?

▼潮崎「完全にさっきはじめに言った質問と違いますよね?」

――この状況に触れないわけにいかないので…

▼潮崎「ないですし、頭を下げられる意味がちょっと理解ができてないので。あの、座っていただいて…」

※藤田はまたも首を左右に振って座ろうとせず

――後楽園で最強のチャンピオンと言っていたが、改めて具体的に野獣・藤田和之の怖さはどんなものを感じ取った?

▼潮崎「これまでの…なんか話しづらいんですけど…これまでの歴代のチャンピオンとまた違う強さというものを感じましたし…今のGHCチャンピオンの藤田和之選手からGHCベルトを奪いたいという気持ちが、戦ってより強くなりましたね」

――2年前は立場が逆で無観客での試合だったが、今回はお客さんがいる状況で、しかも両国2連戦の大トリのメインだが、どんな試合になると考えている?

▼潮崎「どういう試合になるか、それは自分もわかりませんけども、もうすでに戦いは始まってると思ってます。これで動じるわけにいかないと。自分の信じるものをすべてぶつけて、最強のGHCチャンピオンからベルトを奪いたいと。その気持ちを強く持って戦いたいです」

――GHCベルトへの思いは?

▼潮崎「このGHCのベルトというものの重み、歴史、そういうものをすべて自分が上塗りしていくためにも、このチャンピオンから自分がこのGHCを獲ることを一番の目標として掲げていきたいと思います」

――4月8日の後楽園大会での前哨戦では藤田選手が試合中に角ハイボールの濃い目を飲んでから豹変したように見えたが?

▼潮崎「自分もあれはその試合後に映像とか、そういうもので知ったことなんですけど。でもビールを飲もうが、ハイボールを飲もうが、何を飲もうが、この強い藤田和之の足にはいつくばってでも、足をつかんででも勝つことを信じて戦っていきます」

――先ほどの映像で「日本一カッコいい姿がここにある」とナレーションが流れたが、どのようにカッコいい姿を見せたい?

▼潮崎「カッコいいと思うことは人それぞれだと思いますけど、自分は自分らしく、泥臭く立ち上がっていく姿を見せていきたいと思います」

※フォトセッション時も藤田は頭を下げたまま

▼司会「藤田選手、フォトセッションをお願いできますでしょうか?」

※藤田はやはり首を左右に振って拒む。写真撮影後、潮崎は藤田に向かって一礼してから退席。それを確認した藤田はイスに座ると

▼藤田「はぁ、すいません。もう1杯お水いただけますか? ジョッキでお願いします」

※ビールが入ったジョッキが運ばれてくると

▼藤田「ありがとうございます。皆さん、どうもお疲れ様でした。長い会見でしたね。ありがとうございました。乾杯」

※イッキ飲みするとゲップ。ポケットからハイボールの缶を取り出し、これもイッキ飲み

▼藤田「OK。じゃあ30日、両国でまた。よろしく。ありがとう。お疲れ!」

※とゲップしながら退席

 

◆記事提供:プロレス/格闘技DX(https://dx-sp.gsj.bz/

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