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【有識者に聞く!】GHCナショナル王座を牽引!まさに“完璧王者”イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.の素顔に迫る!

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 第9代GHCナショナル王者としてここまで3度の王座防衛に成功しているイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.。王者として熱く、そして盤石な戦いぶりを見せる彼だが、そもそもどのようなルーツを持ち、どのようにしてここまでの戦いを見せるレスラーとなったのか。

今回、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.の祖父であるドクトル・ワグナー、そして父であるドクトル・ワグナー・ジュニアとの親交も深いカメラマン・大川昇氏に、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.について寄稿していただいた。

 

GHCナショナル王者 イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.とはいったいどのような人間なのだろうか?

 

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1.ワグナーの血筋

 現GHCナショナルチャンピオンの“殺人医師三世” イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.。

祖父は、名ルードとして活躍した“殺人医師”ドクトル・ワグナー。全日本プロレス・1980年3月2日・後楽園ホール大会では、ドスカラスの保持していたUWA世界ライトヘビー級王座に挑戦、これは、メキシコ人同士のシングルマッチが全日本プロレスのメインイベントを飾るという快挙だった。

 父は、メキシコでカリスマ的な人気を誇る“殺人医師二世”ドクトル・ワグナー・ジュニア。新日本プロレスの常連外国人として長く活躍し、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア準優勝、IWGPジュニアタッグ王座も奪取している。(パートナーは、ケンドー・カシン)試合スタイルは、グレート・ムタ、試合後のパフォーマンスは大仁田厚にインスパイアされている。

 母は、全日本女子プロレス、ジャパン女子プロレスでも活躍したロッシー・モレノ。実弟は、GLEATに参戦中のガレノ・デル・マル。一族には、シルバーキング、オリエンタル、エステル・モレノ、シンティア・モレノ、アルダ・モレノがおり、まさに、ルチャリブレ界のサラブレッドと言える。

 

2.プロレスラーとしてのキャリアのスタート

 イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.の幼少期には、父ワグナーの出場する会場で裏方として手伝いをする様子を何度も見かけたが、あまりにも大人しい性格で、将来ルチャドールになるとは思えない存在だった。そんな彼が、2009年12月・ルチャドールとしてデビュー。

 初来日第一戦は2017年5月、何とスターダム・エグゼクティブプロデューサー・ロッシー小川氏の還暦パーティーで行われた試合だった。これは、父ワグナーが、旧知の仲だったロッシー小川氏の還暦のお祝いのための来日を了承した際の唯一の条件が、息子の帯同だった為だった。この試合の父とのタッグでヘビー級の体格でありながら、華麗なムーンサルト・プレスを初公開し、非凡な才能を見せてくれた。

 その初来日から三ヶ月後、父ワグナーがメキシコのメジャー団体AAAがアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催した年間最大のビッグイベント「トリプレマニア25」で、サイコ・クラウンを相手にマスカラ戦に挑む。そのセコンドとして初めてイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.が大観衆の前でお披露目された。これが事実上のメジャーデビューと言っていいだろう。私(大川)は、この日、父ワグナーの粋な計らいで“チーム・ワグナー”として同行を許され、バックステージ、リングサイドでの“世紀のマスカラ戦”の撮影を許可された。会場入りからマスカラ戦開始まで約8時間、緑色のマスクとコスチュームに着替えた彼は、徐々に無口になり「ノボル、僕はネルビオソ(神経質)だ」と緊張しきりだった。

 “世紀のマスカラ戦”は、父ワグナーが敗れ素顔となった。勝者サイコ・クラウンに父ワグナーが脱いだマスクを手渡したのは、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.だった。これは壮大な大河ドラマのプロローグとなるのか・・・

 

 

ちなみに、この「トリプレマニア25」で実現した“世紀のマスカラ戦”のギャランティは、メキシコで実現したマスカラ戦史上最高額で、その後行われたカベジェラ戦のギャランティも史上最高額であり、現在のメキシコマットで父ワグナーは、最も価値のあるルチャドールであると言っていいだろう。

 

3.NOAHでの戦い

 イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.は、初来日以降も東京愚連隊興行などに何度か来日し、2019年8月、NOAHに初参戦を果たすと、ヘビー級のルチャドールとして「N-1 VICTORY」に大抜擢され、しっかりとした戦いを見せ、NOAH常連外国人の座を掴んだ。

 2021年4月には、GHCタッグ王座を奪取(パートナーはレネ・デュプリ)、2022年11月には、船木誠勝を破り、第9代GHCナショナルチャンピオンとなった。これは、日本プロレス界の歴史において、ヘビー級のルチャドールとしては快挙となる。

 試合スタイルは、父ワグナーと叔父シルバーキングをミックスさせた戦いぶりで、力強く、飛べる万能選手。現在フィニッシャーとして使用している三段跳びムーンサルト・プレスは、シルバーキング譲りの切れ味だ。

 

 現在、アメリカマットにおける有望なルチャドールの需要は高まる一方で、メキシコの才能ある若者たちは、皆アメリカのメジャー団体を目指し、メキシコだけにとどまるのは難しい時代となった。そんな状況で、これだけの血統のヘビー級のルチャドールをアメリカマットが放っておく訳はなく、当然コンタクトはあった。それでも彼は

 

「俺は、日本で、このNOAHのリングで、頂きに立ちたい!」

 

と力強く語った。そして

 

「GHCナショナル王座を守り続け、近い将来、清宮、拳王などの若い世代でGHCヘビー級王座を争いたい!」

 

とNOAHマットでの野望も語ってくれた。

 

 プライベートでも親交があるが、こんなに真面目で優しいルチャドールには、なかなか出会えない。食事会の際も「今日は俺に奢らせてくれ!」と毎回男気を感じさせてくれる。

「気は優しくて力持ち」“ミステル・トランキーロ”なナイスガイだ。是非、NOAHファンの皆さんにも、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.のNOAHマットでのサクセスストーリーを一緒に見届けて頂きたい。

 Echale! Hijo

(文/写真提供・大川 昇)

 

大川昇氏 プロフィール

週刊ファイトや週刊ゴングをはじめ、マット界の第一線でカメラマンとして活躍。現在はフリーとして、国内外のプロレスだけでなく、20年以上「ルチャリブレ」を撮り続けている。東京・水道橋にてプロレスマスクの専門店「DEPO MART」を経営。著作に「レジェンド~プロレスカメラマンが撮った80~90年代外国人レスラーの素顔~」がある

 

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【大会情報】

ABEMA presents MAJESTIC 2023

・2023年5月4日(木・祝)東京・両国国技館 15時30分開場 17時00分試合開始

 

■特設サイトはこちら → https://www.noah.co.jp/majestic2023/

 

■ABEMAでのご視聴はこちら

https://abema.app/X7JN

■WRESTLE UNIVERSE(英語実況)でのご視聴はこちら

https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/iPpsWt9PF5uNp9ZFsmenyN

 

<チケット料金>

VIPシート(特典付き) 30,000円 (※完売)
アリーナS席  15,000円 (当日15,000円)
アリーナA席 10,000円 (当日10,000円)
1階マス席 8,000円 (当日 8,000円)
2階イス席S  7,000円 (当日 7,000円)
2階イス席A  5,000円 (当日 5,000円)
学生シート(要学生証) 2,000円 (当日販売のみ)

※本大会はレディースシート、エキサイトシートの販売はございません。

※1階マス席は1マス2名が定員となります。1枚でのご購入も可能ですが、他のお客様と同じマス

になる場合もありますのでご了承ください。

※車椅子でのご観戦は1階マス席のご購入となります。定員がございますのでご購入の前にNOAH

事務所までお問い合わせください。

※未就学児は保護者膝上に限り無料。(大人1名につきお子様1名)

 

◆チケットの購入はこちら →https://eplus.jp/noah/

 

【全対戦カード】

◉GLOBAL STAGE(第8〜第12試合)◉

<第12試合 メインイベント・GHCヘビー級選手権/HISTORICAL CROSSROAD>

(王者)ジェイク・リー VS 丸藤正道(挑戦者)

※第42代王者の2度目の防衛戦となります。

 

<第11試合・6人タッグマッチ/潮崎豪復帰戦/BACK TO RING>

潮崎豪 清宮海斗 稲村愛輝 VS 拳王 中嶋勝彦 征矢学

 

<第10試合・GHCナショナル選手権/GLOBAL STANDARD>

(王者)イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. VS 鈴木秀樹(挑戦者)

※第9代王者の4度目の防衛戦となります。

 

<第9試合・GHCジュニアヘビー級選手権/THE HIGHEST PEAK>

(王者)HAYATA VS ニンジャ・マック(挑戦者)

※第53代王者の初防衛戦となります。

 

<第8試合・GHCタッグ選手権/KEEP EXPLODING>

(王者)杉浦貴 谷口周平 VS サクソン・ハックスリー ティモシー・サッチャー(挑戦者)

※第64代王者組の初防衛戦となります。

 

◉Intermission

 

◉PREMIUM STAGE(第1〜第7試合)◉

<第7試合・シングルマッチ/UEGO DE LOS DIOSES>

ドラリスティコ VS レイ・エスコルピオン

 

<第6試合・タッグマッチ/Deus Ex Machina>

小川良成 クリス・リッジウェイ VS Eita ダガ

 

<第5試合・シングルマッチ/GHC MARTIAL ARTS RULE>

船木誠勝 VS 青木真也

 

<第4試合・タッグマッチ/CONTINUE TO CHALLENGE>

マサ北宮 稲葉大樹 VS 藤田和之 田中将斗

 

<第3試合・6人タッグマッチ/NOAH Jr VS KONGO Jr>

AMAKUSA 宮脇純太 アレハンドロ VS 近藤修司 大原はじめ Hi69

 

<第2試合・タッグマッチ/NEW FREEDOM BATTLE>

雪妃真矢 SAKI VS 夏すみれ 水波綾

 

<第1試合・8人タッグマッチ/NOAH INTERNATIONAL VS GLG>

ショーン・レガシー スタリオン・ロジャース ドラゴン・ベイン アルファ・ウルフ VS ジャック・モリス アンソニー・グリーン YO-HEY タダスケ

 

◉STARTING BATTLE(S-B1〜2試合)◉

<S-B2・タッグマッチ/WELCOME TO MAJESTIC 2>

小峠篤司 吉岡世起 VS エクストリーム・タイガー ランセロット

 

<S-B1・タッグマッチ/WELCOME TO MAJESTIC 1>

モハメド ヨネ スペル・クレイジー VS 齋藤彰俊 小澤大嗣

 

皆様のご来場、お待ちしております!

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