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6大会を終え終盤戦へ!「ABEMA presents N-1 VICTORY 2023」札幌2連戦振り返り!

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 NOAHシングル最強決定リーグ戦「N-1 VICTORY 2023」は、8・19&20北海道・シャトレーゼ・ガトーキングダム・サッポロ2連戦からいよいよ後半戦に突入した。今年は各選手が同じペースで消化していくのではなく、開幕戦と8・26仙台&8・27川崎大会以外は公式リーグ戦が組まれない選手もいる。8・19札幌大会前時点で3戦or4戦と消化公式戦に差があるので、単純な比較はできないが、8・6横浜大会の開幕から8・11後楽園大会まで4大会を終えた得点状況を整理するとAブロックは以下。

 

【Aブロック】(※8.11後楽園ホール大会終了時点)
■ジェイク・リー     6点(3戦3勝0敗)
■拳王          4点(3戦2勝1敗)
■マサ北宮        6点(4戦3勝1敗)
■ジャック・モリス    2点(3戦1勝2敗)
■稲村愛輝        0点(4戦0勝4敗)
■ティモシー・サッチャー 4点(4戦2勝2敗)
■アダム・ブルックス   2点(3戦1勝2敗)
■吉岡勇紀        4点(4戦2勝2敗)

 

 AブロックはGHCヘビー級王者のジェイクが無傷3連勝で全勝優勝に向けて視界良好。北宮が黒星発進から怒涛の3連勝で昨年に続いて今年も「キテる」宣言。この2人が6点で首位となっている。3位グループは黒星発進から2連勝で巻き返した優勝候補予想筆頭の拳王が勝ち点4。サッチャーと吉岡も勝ち点4だが、4戦消化で2敗を喫している。

 8・19札幌大会ではジェイクvs北宮の首位攻防戦、拳王vsモリス、吉岡vsブルックスの3戦が組まれていたが、プロレス界で通説となっている“何かが起こる札幌”を具現化するような一日となった。ジェイクは北宮の徹底した足攻めに苦しみ、なんと30分フルタイムドロー。全勝優勝の夢が断たれただけでなく、今年1月のNOAH登場以降シングルで連勝を続けてきたGHCヘビー級王者がついに勝利を逃した。

 

 試合後のジェイクは北宮にベルトを見せつけてから引き揚げ「オレの中で引き分けは、このリーグ戦中は負けと同じなんだよ。マサ北宮、覚えとけ。絶対決着つけてやるよ」と語った。敗れはしなかったものの、非常に大きな失点1だ。

 さらに、モリスが拳王をスパインバスターからのタイガードライバーで撃破。大番狂わせを起こして2敗をキープしてみせた。拳王は2敗となり、この日の時点で自力優勝の可能性が消滅してしまう。
 
吉岡vsブルックスは吉岡がブルックスに破って3勝目。3敗目のブルックスはかなり厳しい状況に追い込まれてしまった。
 
 激動の2連戦初日を終えて迎えた2日目もまさかの結果が待っていた。ジェイクが前日の足攻めによるダメージと30分フルタイムドローを闘い抜いた消耗で精彩を欠いて、モリスとのGood Looking Guys対決で大苦戦。最後まで決め手を欠いて、またしても引き分け。試合後には疲労困憊で「これがN-1か」とあらためて過酷なリーグ戦の恐ろしさを痛感していた。

 前日2敗目を喫して崖っぷちとなった拳王はサッチャーの左腕攻めで何度も悲鳴を上げたが、最後はPFSで3カウントを奪取。勝ち点6まで伸ばし、勝ち点8のジェイク、勝ち点7の北宮との直接対決を残し、同点の吉岡との直接対決を制しているので、自力優勝の可能性が復活した。清宮海斗が新日本プロレス「G1 CLIMAX 33」専念のためN-1不参加となる中、飛躍が期待されていた出場選手唯一のNOAH生え抜き・稲村愛輝は札幌2連戦前から脱落が確定していたが、ブルックスにも敗れ、泥沼の5連敗…。

 札幌2連戦終了時点の星取り状況は以下になった。

【Aブロック】(※8.20札幌大会終了時点)
■ジェイク・リー     8点(5戦3勝0敗2分)
■拳王          6点(5戦3勝2敗)
■マサ北宮        7点(5戦3勝1敗1分)
■ジャック・モリス    5点(5戦2勝2敗1分)
■稲村愛輝        0点(5戦0勝5敗)
■ティモシー・サッチャー 4点(5戦2勝3敗)
■アダム・ブルックス   4点(5戦2勝3敗)
■吉岡勇紀        6点(5戦3勝2敗)

 

 勝ち&不戦勝=2点、負け&不戦敗=0点、あらゆる引き分け=1点なので、8・26仙台の拳王vs北宮、8・27川崎のジェイクvs拳王を踏まえると、いかなる勝敗でも3人のうち誰かが勝ち点9以上になる。つまり、サッチャー、ブルックスの脱落も決定。自力優勝の可能性があるのはジェイクと拳王のみ。北宮、モリス、吉岡は他力本願ながらAブロック突破の可能性を残している。

 

 

一方のBブロックは大混戦。8・11後楽園大会まで4大会を終えた8・19&20札幌2連戦前の得点状況を振り返ると…。

 

【Bブロック】(※8.11後楽園ホール大会終了時点)
■潮崎豪             4点(3戦2勝1敗)
■中嶋勝彦            4点(4戦2勝2敗)
■イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. 4点(4戦2勝2敗)
■征矢学             4点(4戦2勝2敗)
■稲葉大樹            2点(3戦1勝2敗)
■サクソン・ハックスリー     4点(4戦2勝2敗)
■ランス・アノアイ        4点(3戦2勝1敗)
■安齊勇馬            2点(3戦1勝2敗)

 すでに無敗が1人もいない。6人が勝ち点4で並んでいるが、潮崎とランスは1敗なので頭一つ抜けている状況だ。8・19札幌2連戦初日ではその潮崎とアノアイが激突。ド迫力の真っ向勝負が繰り広げられ、アノアイが雪崩式サモアンドロップ、サモアンスプラッシュという必殺フルコースで接戦を制した。中嶋は安齊を破って3勝目。稲葉はハックスリーとの2敗同士サバイバルマッチを勝ち抜いて生き残った。

続いて札幌2連戦2日目の大会前に衝撃的なニュースが飛び込んでくる。稲葉が前日の試合後から目眩の症状が続いており、協議の結果、大事を取って8・20札幌大会からの公式戦を欠場することが発表されたのだ。

 これによって潮崎、安齊、アノアイの3人が稲葉戦不戦勝で勝ち点2を加算。アノアイは勝ち点8で単独トップになり、この日の征矢戦で勝てば、Bブロック突破王手。大混戦ムードから一転して、ストップ・ザ・アノアイという状況になった。

 Bブロックの命運を託された征矢は、そんなアノアイとのワイルド対決で勝利。ワグナーも安齊を破って2敗をキープ。安齊は4敗目となり、優勝決定戦進出の可能性が完全になくなった。札幌2連戦終了時点の星取り状況は以下。

【Bブロック】(※8.20札幌大会終了時点)
■潮崎豪             6点(5戦3勝2敗)
■中嶋勝彦            6点(5戦3勝2敗)
■イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. 6点(5戦3勝2敗)
■征矢学             6点(5戦3勝2敗)
■稲葉大樹            4点(7戦2勝5敗)
■サクソン・ハックスリー     4点(5戦2勝3敗)
■ランス・アノアイ        8点(6戦4勝2敗)
■安齊勇馬            4点(6戦2勝4敗)

 

 自力優勝の可能性があるのは征矢のみ。アノアイ、潮崎、中嶋、ワグナー、ハックスリーは2連勝しても、ほかの得点状況次第となる。

 8・26仙台ではAブロックの拳王vs北宮、Bブロックの潮崎vs征矢、中嶋vsアノアイと首位グループ同士の公式リーグ戦が組まれている。そして、8・27川崎ではAブロックのジェイクvs拳王、Bブロックの潮崎vs中嶋、ワグナーvs征矢という「N-1 VICTORY 2023」屈指の好カードが並ぶ。過酷なリーグ戦を勝ち抜いて、9・3エディオンアリーナ大阪第1競技場の優勝決定戦にたどり着くのは誰だ!?

(文提供/週刊プロレス 井上光)

■ABEMA presents N-1 VICTORY 2023 特設サイトはこちら

 https://www.noah.co.jp/n12023/

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