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【月刊NOAH】ワグナーが史上初のメキシコ人王者に!さらにVCタッグリーグ開幕など2月の激闘を振り返る!

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 メキシコ人として新日本プロレス&全日本プロレス&NOAHという日本プロレス界三大団体で史上初の頂点王者である。さらに、マスクマンとしてもベイダー以来史上2人目という快挙。2019年8月の初参戦からNOAHで着実に成長を続けたワグナーは「これからは私がここ日本で、メキシコで、アメリカで、世界中でNOAH代表として闘っていきます」と決意を語っていた。


 そんなワグナーにさっそく挑戦状を叩きつけたのがジェイク・リー。「ここの舵を取るとなったら決定的に足りないものがある。それはだな、私からの勝利だ」と突きつけ、3・31後楽園ホール大会での挑戦が決まった。非常に楽しみな初シングルがGHCヘビー級選手権という大舞台で実現する。

 タッグ戦線に視線を移せば、2・4仙台サンプラザホール大会でGHCタッグ王者組のジャック・モリス&アンソニー・グリーンが、ジュニアのドラゴン・ベイン&アルファ・ウルフの階級を超越した挑戦を退けてV3に成功。試合後には次期挑戦権を懸けたタッグリーグ開催が浮上し、2・24横浜ラジアントホール大会より8チーム参加の「Victory Challenge Tag League」が開幕した。
 4年ぶりに開催されたタッグリーグは開幕から熱戦の連続。杉浦貴と組んだ佐々木憂流迦が決定力を見せ、拳王のパートナーとして抜てきされた大和田侑も清宮海斗&大岩陵平と殊勲の20分時間切れ引き分けに持ち込むなど“新鮮力”の台頭が目立っている。3・10熊本城ホール・シビックホール大会の優勝決定戦に駒を進めるのはどこのチームだ!?

 そのVCタッグリーグ優勝チームの挑戦を3・17横浜武道館で迎え撃つGHCタッグ王者組は、2・23後楽園ホール大会でパートナー対決をおこなった。GHCナショナル王者のモリスにアンソニーが挑戦したのだ。自身たちの力を確かめ合うような熱戦を展開した末に王者が防衛に成功。試合後、互いに健闘を称え合った。

 

 ジュニア戦線はGHCジュニア王者のダガが圧倒的な強さを見せている。2・4仙台サンプラザホール大会で大原はじめの挑戦を退けてV3。試合内容的にもあらゆる面でまったく穴のない磐石ぶりだった。
 GHCジュニアヘビー級タッグ王者組のYO-HEY&タダスケは“NOAHジュニアの顔”を自称するHAYATA&Eitaの挑戦を2・23後楽園ホール大会で退けてV3。試合後、タダスケが予告通りにやしきたかじんさんの「東京」を熱唱してみせた。
 タダスケは勢いに乗ってダガのGHCジュニア王座への挑戦を表明(3・2名古屋国際会議場イベントホール大会)。ダガは小川良成をパートナーに3・10熊本城ホール・シビックホール大会でYO-HEY&タダスケのGHCジュニアタッグ王座に挑戦する。

 

 白熱する各タイトル戦線とともに注目を集めたのが、潮崎率いるTEAM NOAH主催「LIMIT BREAK」の始動だ。2・15後楽園ホール大会のメインでは潮崎が小峠篤司と組んで、NOAHの歴史を彩ってきた秋山準(現・DDT)と新日本プロレス・永田裕志と対戦した。
 試合は期待以上の奮闘を見せた小峠が秋山&永田に食らいついていき、30分時間切れ引き分けの熱戦で終了。セミではTEAM NOAHの齋藤彰俊の過去を掘り下げた一戦で、新日本プロレスで同期だった藤田和之と真壁刀義の再会が25年ぶりに実現した。両者らしい泥臭い闘いとなったが、そこにエモさも内包したような試合となり、プロレスという大河ドラマの面白さをあらためて確認できたと言えるだろう。

 さらに、「LIMIT BREAK」には全日本プロレスを退団した石川修司が初参戦し、次回3・20横浜ラジアントホール大会では綾部蓮と組んで、GHCタッグ元王者組の秋山&彰俊と激突することも決定。その「LIMIT BREAK」3・20横浜ラジアントホール大会にはDDTから遠藤哲哉&飯野雄貴&樋口和貞&瑠希也も参戦。道頓堀プロレスから菊池悠斗&晴斗希、JUST TAP OUTから夕張源太と業界の若手有望株も参戦。NOAH本体、昨年10~12月に大きな話題となり、4月から“season2”が始まる「MONDAY MAGIC」とはまた違う刺激に満ちた別ブランドになりそうだ。

 寒さを吹っ飛ばすような熱い闘いの連続だった2月。新GHCヘビー級王者のワグナーは3・17横浜武道館大会から合流。VCタッグリーグ戦で盛り上がりを見せるタッグ戦線からも目が離せない。ダガが独走状態となったジュニア戦線は誰がその牙城を崩すのか。

 3月もNOAHは魅力的なプロレスをリング上から発信し続けていく。

(文提供/週刊プロレス 井上光)