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（写真提供:新日本プロレス）

新日本プロレス『DESTRUCTION in KOBE』兵庫・神戸ワールド記念ホール(9月28日)。

新日本プロレスのリングに、予期せぬドラマが生まれた。

試合を終えた棚橋弘至の前に、清宮海斗が突如登場。会場の空気が一変する中、清宮はマイクを握り、真正面から言葉をぶつけた。

清宮「棚橋さん。先日は『TANAHASHI JAM』という大切な舞台に呼んでくださり、ありがとうございました。棚橋さんの25年間の歴史の重さ、改めて感じさせていただきました。今日は最後のお願いがあって参りました」と切り出すと、「引退される前に、NOAHのリングに上がって欲しいです。NOAHで戦う棚橋弘至を自分に体感させてください。前回は対角線でしたが、次は隣に立って、棚橋弘至と同じ景色を自分は見てみたいです。10月11日、NOAH両国大会で自分とタッグを組んでください。よろしくお願いします」

その呼びかけに、棚橋は握手で応じた。NOAH両国大会において、清宮と棚橋のタッグ結成が決定的となった。

二人はこれまでも節目ごとに交わってきた。2022年横浜アリーナでの新日本×NOAH対抗戦。2023年両国での『ALL TOGETHER AGAIN』。そして今年6月、愛知で行われた『TANAHASHI JAM』。対角線や同じコーナーで並び立ちながら、幾度も歴史を刻んできた。

来年1月4日の東京ドームで引退を迎える棚橋にとって、この一戦はファイナルロードの中でも特別な意味を持つ。清宮にとっては、未来を切り拓くための大きな一歩となる。