【インタビュー】近藤が内藤の「迷い」指摘、征矢はBUSHIの“トラウマ"刺激 3・20神戸GHCタッグ戦直前インタビュー 【3.20神戸でGHCタッグ挑戦!】
3・20神戸大会で内藤哲也&BUSHI組の持つGHCタッグ王座に挑戦する征矢学&近藤修司組。
征矢が挑戦表明して、全日本、WRESTLE-1、そして国際武道大の先輩にあたる近藤にタッグ結成を直訴。LOS TRANQUILOS de JAPONの王者コンビへの挑戦が決まった。
BUSHIにとっては、若手時代をともに過ごした征矢と、全日ジュニアで大先輩だった近藤を迎え撃つ形となる。前哨戦では征矢が近藤に髪型を寄せ、全日本時代の近藤コスチュームもまとって“キングコング征矢"に変身。BUSHIのトラウマを刺激した。再会対決、LTJからの奪還、タッグ戦線活性化。あらゆるキーワードを絡めつつ、直前の心境を聞いた。
【征矢&近藤インタビュー】
――神戸でのGHCタッグ挑戦が近づいてきましたが、まず率直な思いというのは?
▼征矢「パートナーが決まっていないまま僕から挑戦表明したんですが、まずはパートナーとして近藤さんが一緒に挑戦してくれることになって、感謝の気持ちでいっぱいですね」
▼近藤「正直、巻き込まれた感じは若干ありましたね…。征矢もユニット(情熱RATEL'S)を立ち上げたけど、どんどん人がいなくなっていった状況で。仕方ないから俺が選ばれたのかな、みたいな」
▼征矢「それはないです! 情熱RATEL'Sに怪我人が多くて、海外に帰っちゃった選手もいるから、組む相手がいないから…ということはまったくございません!」
▼近藤「………」
――タッグ結成を打診された時、近藤さんは征矢さんの覚悟をただすような発言もしていました
▼近藤「征矢は今、またちょっと“おちゃらけ"に走っちゃってますけど、ちょっと前までは、凄く真面目な感じでやってて、すごく良い感じに見えたんで。その路線だったら『もしかしたら…』とは思ってるんですけど、最近はちょっと路線が戻ってきてるんでね。あくまでも対抗戦ですから。ベルトが流出しちゃってるんだよ。僕は所属じゃないにしても、やっぱりNOAHに恩義を感じている部分もあるんで、しっかり取り戻さないとな…っていう気持ちも強かったんで」
▼征矢「いや! ふざけてるって思われてるかもしれないですけど、いたって真面目にやってるつもりなんで。『ふざけてる』と思われてるのは、見た目の違いだったりするんじゃないですかね。中身は一緒ですから! 同じ征矢学ですから!」
▼近藤「…いや、まずこの髪の毛がふざけてる」
▼征矢「これ、全日本ジュニア時代に近藤さんがしていた髪型ですよ。でも、ほぼ誰も気づかなかったんですね…唯一気づいたのはアレハンドロだけ。これは紛れもなくBUSHI対策です。BUSHIが全日ジュニアにいた頃、近藤さんはこの髪型で、バリバリのトップだったワケで“苦手"という意識が強いと思うんですよ。タッグマッチとかでもきっと負けが多かったと思うんで」
――BUSHI選手の若手時代の苦手意識を呼び覚ます意味でその髪型に?
▼征矢「はい、まずは見た目から入っていこうかなと。おそらくBUSHIにしか伝わってないかもしれないですけど」
――改めてLOS TRANQUILOS de JAPONというチームにGHCタッグのベルトが渡っている現状については?
▼征矢「彼らのファンが大勢会場に来るからいいでしょ?みたいな空気になってる部分もありますけど、ベルトが流出してるワケですから。所属の人間として当然、危機感を持ってますよ」
▼近藤「多分危機感っていうのは、NOAHファンが一番感じてるんじゃないですかね。俺が外から乗り込んだ時から、NOAHファンの“気質"みたいなものって変わってないと思うんですよ。やっぱり独特の『NOAHを守る!』っていう思いが強いファンが多くて。で、その中でも『そもそも彼らがベルトを持ってて大丈夫なんですか?』みたいな空気を、ひしひしと感じてる部分もあって」
――内藤さんのコンディションが悪いのでは?という指摘もあります
▼征矢「いや、ブチ切れてますよ。僕がキレてるのは内藤哲也のコンディションだけじゃなくて、ベルトに対する接し方。ベルトを持ってこなかったり、放り投げたり、置いて帰ったり。現チャンピオンですよ? 前の団体(新日本)にいた時から、ベルトぶん投げたり…色々ありましたよね。チャンピオンなんだからしっかりベルトを愛していただきたい!」
――ナショナルのベルトを巻いていた時は、会話ができるほどにベルトを愛していただけに…
▼征矢「自分はベルトに対して敬意を持ってますし、恋人みたいなものですから、そこに愛を注ぐっていうのは、やっぱり男として当たり前じゃないですか。恋人? 嫁?…いや、違うな…自分の愛人みたいなもんですから。とにかくベルトを救いたい」
▼近藤「愛人て…」
――近藤さんは内藤選手とほぼ接点がありませんでしたが、どんな印象を?
▼近藤「プロレスって技術とか体力も大事なんですけど、今のプロレスは特にそれ以上に“発信力"っていうのが多分とても大事で。SNSとかも含めて、私はちょっとその部分で“ついていけてない"感はあるんですけど、その部分で彼(内藤)が、ここ最近の日本のプロレスを革命的に変えた側面はあると思うんですよ。発信力に関しては日本のプロレスラーで一番じゃないですか? 体力があるとか、ただ強い、ただ大きい…っていうもの以上に、発信力が今、重要視されてきてると思うんです。ただね、今彼は所属じゃないワケで、新日本内だったら“反体制派"として存在感を放てたと思うんですけど、フリーが外から来て反体制になるのは普通なんで。そのあたりに悩みを抱えてるのが見える。その辺の自信があんまり見えないっていうか、マイクにしてもはっきりした主張が見えないんで。なんかまだ迷ってるというか、探してるような。そんな印象は受けますね」
――内藤選手は近藤さんとの対戦を楽しみにしている
▼近藤「ずっとヘビー級のトップでやってきたワケだから、(コンディションに関しては)今きっとその代償がのしかかってるんだろうなと思ってる。それでもインサイドワークとか見てると『さすがだな』っていうことがあって。それって、ファンの目からはあまりはっきり見えるところじゃないんで。ファンの目からはやっぱり『大きい』『早い』『強い』っていうのは明確に見えるけど、それ以外のところって。多分あんまり見えてない。でも僕からみたら『ああ、このテンポ、このリズムなら(空気を)“持っていく"よね』って思うし、そこはさすがだな、と思います」
――深い部分での駆け引きみたいなところで接触するのが楽しみだと
▼近藤「うん、楽しみですね」
――BUSHI選手とは二人ともかつて全日本で同じ時を過ごしましたが、改めてどんな印象を?
▼征矢「一言で言ったら、あれは“レンタルレスラー"ですよ。かつて彼は全日本プロレスから“レンタル移籍"という形で新日本プロレスに行ったわけなんですけど、今はどういう状態なんですかね? レンタルして、いつまで経っても戻ってないじゃないですか!戻らないといけないんじゃないですか? もう借りパクみたいな感じになってますよ」
――…2012年4月にレンタル移籍して、オフィシャルな発表事項として2013年1月に正式入団しています
▼征矢「……そうだったんですね。すみませんでした。 大変申し訳ございません。ずっとレンタル移籍したままだと勘違いしておりました」
――BUSHI選手に対する“レンタルレスラー"以上の印象は?
▼征矢「彼がマスクをかぶる前からの繋がりではありましたし、同じ道場で生活しましたから。日々の生活だけじゃなくて『トレーニングも、もっとこういうやった方がいいよ』とか、そういうサポートをしてもらったので、感謝してる部分もあるんですけどね」
――近藤さんは全日本ジュニア時代のBUSHIさんの印象というのは?
▼近藤「僕が全日ジュニアでバリバリの時で、彼はまだ若手だった。彼がデビューしてすぐの時に当たることがあって、試合終わって控室でめちゃくちゃキレたことがあります。僕、あんまりキレないんですけど、怒鳴り散らしたことあるんで。まぁ当時は若手ですから、いろいろと足りない部分もあって。今となったら多分みんな信じられないかもしれないですけど。でも、前哨戦で当たってみて、やっぱり全然、当時とは違って。ま、それはそうだよねって。彼も“強さ"はそこまで感じないけど、ひょうひょうと試合をする。あとは、ああいうチームの中で“いなきゃいけない存在"だよね、ヒロ斎藤さんのような。いないとチームとして成り立たないなっちゃうような、接着剤のような存在」
――昔怒鳴り散らした若手がヒロ斎藤さんのようになって、自分の目の前にもう一度現れて、 しかもタイトルマッチをするという…
▼近藤「だから、最初うれしかった。そんな若手だった人間がわーっと出世して、またこうして繋がる。大河ドラマじゃないですか。 それを実体験できてる感覚があって、『あぁ、面白いな』って思いながらも複雑な感じですね」
――征矢さんは髪型でBUSHI選手の過去のトラウマを呼び覚まそうとしていますが、近藤さんが直接それをやったほうが早い気がするのですが…
▼近藤「いや僕は特にそんな気はないですね。そもそも、なんで怒鳴ったかも覚えてないし」
▼征矢「あ、やっぱりそういうのは言った方が忘れてるもんなんですよ。言われた方は一生忘れないですから。俺はBUSHIと同じ側の人間なんで、分かりますよ。だから試合になったら、昔の臆病なBUSHIがどうしても出てきちゃうと思いますよ」
――征矢さんにとっても近藤さんは国際武道大時代から先輩・後輩の関係が続いている本当に縁深い存在ですが、近藤さんの怖かったエピソードというのは?
▼征矢「(※何かにおびえるような表情で)まったくないです。はい、まったくございません。ご親切に教えていただいたので、ありがとうございます」
▼近藤「だって俺、無視されてたから。こいつが若い時に。無我から全日本に来た時もなんか素っ気なくて『なんだこいつは』って。そういうとこなんですよ」
▼征矢「たぶん恐怖で動けなかっただけなんですよね…」
――改めて征矢&近藤組の強みというのは?
▼征矢「見た目のイメージで『なんか力で押し切るんでしょ?』みたいなところがあると思うんですけど、近藤さんは策士ですから。僕は近藤さんの作戦に乗ろうかな、と」
――試合のカギとなりそうなのは?
▼征矢「おそらく向こうは直球で来ない。変化球やカーブを投けてくると思うんで、そこに乗っかったり、引いたりしながら、『ここだ!』と思った時にどう畳みかけられるか」
▼近藤「まあ掴みどころのない試合の運び方をしますよね。勝負どころだと思って一気に行っても、そこを外しちゃったら逆にやられる。だから“よく見て冷静に"ですよね。それしかないかな」
――グローバル・タッグリーグ戦の開催も発表されましたが、GHCタッグ王者としてどうNOAHのタッグ戦線を導いていきたい?
▼征矢「今のNOAH、特にヘビー級には“タッグ屋"というか、はっきりとしたタッグチームが見当たらない。だからタッグ戦線を活性化していく部分では、僕と近藤さんでしっかりしたタッグチームを作り上げて、他にもタッグチームが出てくるような“きっかけ"にしたいと思ってますね」
▼近藤「確かにそれも(今のNOAHに)“足りないパーツ"の一つなのかな。ベルトを獲った後のことを、あんまり考えてなかったですけど、それ面白いよね。だからもし俺たちが獲ったら、同じ髪型にして、同じようなコスチュームで…昔のロックンロール・エクスプレスみたいな。そんなタッグチームになってもいいんじゃないかな」
――では獲った暁には同じ髪型、同じコスチュームにして、しっかりしたタッグチーム名も決めると
▼征矢「チーム名は決まってますよ」
――ちなみにどんな?
▼征矢「IBU(※国際武道大の略称)です」
――それはただの大学代表チームになってしまう気が…
▼征矢「IBU出身のプロレスラーの方、結構いるんですよ。格闘家も含めて」
――だったらよりダメな気が…では最後に改めて意気込みのほどをお願いします
▼征矢「3月20日の神戸大会。GHCタッグのベルトを巻きまして、俺と近藤さんの“IBU"として、ノアのタッグ戦線を活性化させていきたいなと思ってますんで、ぜひとも俺たちのベルト姿を楽しみにしていてください」
▼近藤「ベルトを奪還するのは目標の一つとして、今征矢も言ったけど、やっぱりタッグ屋、タッグチーム、タッグ戦線が確立されるきっかけとなるようにと思ってます」
FAL OFFICE Presents LETHAL ODYSSEY TOUR 2026
・日程:3月20日(金)開始:16:00 開場:15:00
・会場:兵庫・神戸サンボーホール
・配信情報:WRESTLE UNIVERSEにて生配信
https://www.wrestle-universe.com/
〇小中学生入場無料!
〇高校生シート 2,000円販売!
※どちらも当日のみ対応となります。
※前売り券が予定枚数終了(完売)となった場合は、どちらも販売・受付は致しませんのでご了承ください。
<メインイベント・GHCタッグ選手権試合>※
(王者組)内藤哲也 BUSHI(LOS TRANQUILOS de JAPON)
VS
(挑戦者組)征矢学 近藤修司
※第76代王者組、2度目の防衛戦となります。