【佐々木健介と小橋建太の魂を継ぐ二人の息子たち】12.3後楽園大会 中嶋勝彦vs潮崎豪 デビュー15周年記念試合特集
≪注目の4試合≫
●[第2試合]シングルマッチ
ドラゴン・ベイン vs イホ・デ・カニスルプス
ルチャ一家のベインは天性のバネで高い空中殺法をこなす。カニスルプスも二世ルチャドールの実力者。
この一戦でレベルの高いルチャを堪能できます!
●[第5試合]GHCジュニア・ヘビー級選手権試合
HAYATA vs クリス・リッジウェイ
11.9大阪で挑戦表明したクリスは前哨戦で連勝したが、11.16後楽園ではHAYATAが直接ピン。試合後の大乱闘で冷静なHAYATAが怒り爆発。果たしてベルトの行方は!?
●[第6試合] 6人タッグマッチ
杉浦貴 藤田和之 鈴木秀樹 vs 拳王 マサ北宮 稲村愛輝
藤田、鈴木を加えた杉浦軍と金剛の初対戦!想像がつかないレアなマッチアップは今後につながるのか?
●【メインイベント】スペシャルシングルマッチ
中嶋勝彦 vs 潮崎豪
特集~佐々木健介と小橋建太の魂を継ぐ二人の息子たち~
中嶋勝彦、潮崎豪 デビュー15周年記念試合
中嶋勝彦と潮崎豪の出逢いは、ある日の東京ドーム。
二人の師匠である佐々木健介と小橋建太の両名手がプロレス史上に残る激戦を繰り広げた、2005年7月18日NOAH東京ドーム大会のことである。
試合映像には当時17歳あどけなささえ残る中嶋勝彦が青コーナーのセコンドに、対角上の赤コーナーのセコンドには当時23歳の潮崎豪がいた。
これが初対決となる師匠達の闘いは、期待を裏切らない愚直なパワーレスラー同士の正面衝突を見せ、今でも語り草となる200発以上のチョップ合戦シーンは東京ドーム満員のファンの心を満たし、改めて「プロレスラーとは」を証明して見せた伝説的な試合である。
リングサイドの二人は闘いの最前列でどんな景色を見たのだろう。何を思ったのだろうか。
二人の線はその4ヶ月後に繋がる。
2005年11月5日NOAH武道館大会。師弟タッグ対決として、佐々木健介&中嶋勝彦対小橋建太&潮崎豪の試合が組まれた。
中嶋と潮崎の初対決はここで実現する。
健介と小橋の再戦に沸く会場の中で、中嶋と潮崎は果敢に大舞台で爪痕を残した。
体格的に劣る中嶋だったが当時から光る格闘センスと小橋建太相手にも物怖じしない根性を見せ、その名を武道館のファンの胸に刻んだ。
潮崎も感情を剥き出しにしたファイトを見せ、若くしてもヘビーなその肉体と師匠譲りの剛腕を堂々と披露し、会場を沸かせた。
最後は健介のラリアットで潮﨑が敗れたが、会場のファンは中嶋勝彦と潮崎豪という超人二人の愛弟子の未来に胸を躍らせた。
中嶋勝彦は2004年1月5日、15歳9ヶ月の若さで男子レスラー史上最年少デビューを果たしている。
佐々木健介の"息子"(愛弟子)として健介オフィスに属し、様々な団体で多くの対戦経験を積んでいった。2007年頃には全日本プロレスへの参戦を主としていたが、2008年頃からは主戦場をノアへと移した。
その後、『健介オフィス』は『ダイアモンド・リング』へと名称を変え、中嶋もその所属となるが、2014年の佐々木健介の引退に伴いフリーへ移行。そして、2016年1月1日より晴れて長く主戦場としてきたノア所属となった。
一方、潮崎豪は2004年7月24日のノアデビュー直後からヘビー級のホープとして期待され、小橋建太の愛弟子としてその剛腕を武器に着実にエースへの階段を上がった。しかし、12年末にノアを退団しフリーを経て、全日本プロレスへ移籍。
その後、15年11.20ノア後楽園大会に来場し、参戦を直訴する。しばらくはフリーとして参戦するが「ノアの力になりたい」と16年5.28大阪で杉浦(当時・鈴木軍)の持つGHCヘビーを奪還し、ノアへの再入団を果たす。
紆余曲折を経て、ノアという箱舟の中で再会した二人。
かつてはライバル同士の愛弟子として向かい合った二人が、今はAXIZとしてタッグを組みノアへの愛を謳っている。
デビューから対角線上に立ち、同じような大きな期待を背負いそのプロレス人生を切り開いてきた二人が対峙した時、線はどんな交差を見せ壮大なドラマを生み出すのか。
2019年12月3日、中嶋勝彦と潮崎豪の対決はAXIZの直接対決というだけではなく、二人の15年のプロレス人生、または先人の佐々木健介と小橋建太の影も投影できる特別な再会と言える。
ベルト戦ではなく、デビュー15周年記念と銘打ったこの試合ならではのドラマは今ここでしか見られない。
あの日、師匠の隣で歴史の証人となった二人が、新たな歴史をあの日と同じノアマットに刻み込む。
★12.3後楽園大会&チケット情報➡ https://www.noah.co.jp/schedule/61/
<中嶋勝彦vs潮崎豪シングルマッチ戦績>
潮崎3勝 中嶋2勝
引き分け1
★2009年6月28日=北海道・札幌テイセンホール(DIAMOND RING)
▼30分1本勝負
○潮崎豪(25分11秒、片エビ固め)中嶋勝彦●
※豪腕ラリアット
★2010年6月20日=静岡・清水マリンビル(DIAMOND RING)▼中嶋勝彦復帰戦(30分1本勝負)
○潮崎豪(16分52秒、片エビ固め)中嶋勝彦●
※ゴーフラッシャー
★2011年5月14日=イギリス・ウォルヴァーハンプトン・シビック・ホール(NOAH)
▼20分1本勝負
△中嶋勝彦(時間切れ引き分け)潮崎豪△
★2017年3月12日=神奈川・横浜文化体育館(NOAH)
▼GHCヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○中嶋勝彦(27分1秒、片エビ固め)潮崎豪●<挑戦者>
※バーティカル・スパイク。第28代王者が4度目の防衛に成功
★2018年4月14日=札幌ススキノ・マルスジム(NOAH)
▼60分1本勝負
○潮崎豪(18分15秒、片エビ固め)中嶋勝彦●
※豪腕ラリアット
★2018年5月9日=エディオンアリーナ大阪・第2競技場(NOAH)
▼60分1本勝負
○中嶋勝彦(17分47秒、片エビ固め)潮崎豪●
※バーティカルスパイク