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【拳王インタビュー】 村上戦キーポイントは「狂気」、テロリスト狩りで“夢"武道館でナショナル防衛戦へ

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2021.01.15

 「ノアを再び武道館へ」。そう言い続けてきたGHCナショナル王者・拳王。

 

 「ファンのクソヤローども」と夢を追いかけ、2月12日にノア約10年ぶりの日本武道館大会が決まった。ナショナル王者として防衛戦で夢舞台を飾る構えだが、その前に1・23大阪大会で村上和成相手の防衛戦が決定済み。“平成のテロリスト"を突破しないことには、王者として武道館に立つことはかなわない。

 

 1・4後楽園大会で村上に絞め落とされて王座戦が決定。村上戦のキーポイントやテーマ、そして緊急事態宣言下での“夢"武道館大会への思いとは。改めて拳王に話を聞いた――。

 

 

【拳王インタビュー】

 

――村上相手のナショナル防衛戦が決まった

 

▼拳王「4日の後楽園で知らないうちに負けて、知らないうちにタイトルマッチがその夜に発表されて『これってアリなのか!?』とは思ったよな。ノアには他にも大勢ヘビー級の選手がいて、このベルトに挑戦したい選手もいたはずだ。誰だか分かんないようなヤツが急に来て、急にタイトルマッチが決まってんのに、ノアの他の連中は怒りもしない。それも悔しいよな」

 

――チャンピオンとしての意向が反映されてないことに憤りを感じる?

 

▼拳王「でも結果として負けたのは事実。負けた自分への怒りもあるし、勝手に決められたことへの怒りもある。黙ってみてるだけの周りの人間への怒りもあるし、いろんな怒りをすべて大阪にぶつければいいと今は思ってる」

 

――そもそも村上和成への印象は?

 

▼拳王「まぁ、誰もが思うように“テロリスト"だよな。2回ほどリング上で当たった感想としては、テロをあれだけやってきただけあって、狂気が顔面から発散されてたよな。よく“人は顔に出る"って言うだろ? だから、その“狂気"ってモンには気をつけないと、足元すくわれるな…って。あの顔を見るとこっちもスイッチが入っちゃうし、前回は我を忘れて殴り合ってたウチに気づいたら絞め落とされてたから」

――ナショナルベルトの価値が上がる相手だと思う?

 

▼拳王「まぁ桜庭和志も誰もが知ってるビッグネームだったけど、村上和成も“悪い意味で"誰もが知ってるテロリスト。ベルトの色の“赤"にも合う気がするよな。まだまだ歴史が浅いベルトだし、本当の意味で俺なりの“色"をつけていかないといけないな…って思ってるなかで、村上和成を倒すことができれば、また色をつけていけるんじゃないかなとは思ってる」

 

――以前村上選手が参戦した際は、暴走ファイトにノアファンが激怒して騒然となったこともあった。そもそも試合になるのかどうか危惧する面もある

 

▼拳王「さっき言った“怒り"をどれだけぶつけながら、どれだけ冷静さも保てるか。さじ加減としては難しいけど、そこもチャンピオンとしての腕の見せ所だよな。武藤敬司もインタビューでノアのスタイルを評して『長ければいいってもんじゃない』『有酸素運動的なプロレス』って言ってたけど、俺もそれは頷(うなず)ける部分もあって。桜庭和志戦とのタイトルマッチも10分くらいの試合だったけど、それなりの“色"は残せた手応えはあるからな」

 

――『すべてを出し尽くして、どちらが先に力尽きるか』という闘いにはならないのかもしれない

 

▼拳王「うん。おそらく村上和成も30分以上の闘い方はしてこない。俺はそういう闘い方もできるけど、『いつ終わるか分からない』っていう緊張感ある闘いもできるんだってことをノアの箱推しファンどもに分からせてやりたいし、ベルトの“色"に加えていきたいよな」

――そして“夢"である日本武道館大会で、ナショナルのタイトルマッチをやりたい?

 

▼拳王「もちろん、希望としては。でもベルトを持つ者としては、今は武道館で誰とやるとか、そういうことを考える段階にはないよな。まず村上戦があるわけだから」

 

――とはいえ『テメーらを武道館に連れて行ってやる』と言い続けてきた

 

▼拳王「でも緊急事態宣言が再発出されて、今後の感染状況も、どうなるかまだまだ分からない状況だよな。夢を追い続けてきたファンのクソヤローどもも『本当に開催できるのか?』って思ってるヤツもいると思う。だからこそ一人ひとりが、いま一度感染拡大防止の意識を持つことが大事だよな。だから10日の後楽園で、それを訴えて、改めて『武道館に連れて行く』って言った」

 

――確かに開催自体を危惧する声もあるかもしれない

 

▼拳王「でも、それこそ3年前に俺が『武道館に連れて行く』って言った時、『開催できっこない』って思った人間も多かったと思うよ。それが開催決定まで来たんだ。それに比べれば、夢の実現まであと一歩。またここで夢を改めて信じて、(一人ひとりが感染拡大防止を意識して)生活していってもらいたいと思うよな」

 

――武道館では改めてどんな輝きを放ちたい?

 

▼拳王「拳王って存在は、何かの“道標"を与えていく役目もあるかな、と俺は思ってる。『武道館に行く、武道館に行く』と言い続けたことで、周囲に“ノア=武道館"なんだと再認識させられた部分はあったはず。でも、今回の武道館はゴールじゃない。武道館を継続させることこそがプロレスリング・ノアだよな。だから“ノア=日本武道館"。そう改めて思ってもらえるような闘いをやりたいよな」

 

――武道館を続けていけて、ようやく本物だと?

 

▼拳王「うん。10年前、ノアは武道館で開催しなくなった。ここ最近は、ビッグマッチを後楽園でやっていたこともあったよな。でも、各地方を回った後にビッグマッチはどこでやるんだ?って言ったら、日本武道館だっていう。それができて、ようやく“聖地帰還"と言えると思う。聖地に帰ってきた…というよりは、2月の武道館からまたもう一度聖地にしていく。その始まりだと思ってるよな。そのためにも今は村上戦、そして感染拡大防止だ!」

 

インタビュー:プロレス/格闘技DX

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