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【前回の丸藤対中嶋のGHC戦レポートを特別公開!】2014年7月21日博多スターレーン・GHCヘビー級選手権 丸藤正道vs中嶋勝彦/「象徴」目指して「弱さ」も実感 丸藤が中嶋下して激闘初防衛

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2021.10.08

GHC王者・丸藤が中嶋との“BRAVE同門対決"を激闘の末に制して初防衛に成功。「まだまだ弱い」と実感しつつも、「象徴を目指す」決意を深くした。

 

 「純粋にプロレスの凄さを伝えたい」。そう意気込んで臨んだ同門対決によるGHC戦。猛威を振るったのは、生まれ故郷・福岡での初戴冠を目指す中嶋のほうだった。

 

 序盤から容赦ない蹴りをフル回転させ、丸藤のヒザを徹底攻撃。丸藤の生命線でもある機動力を殺した。苦境が続いた丸藤も、エプロンサイドでパイルドライバーを見舞って首攻めに転じたものの、完全に主導権を握るには至らない。

 逆にヒザへの低空ドロップキックで再び丸藤の動きを止めた中嶋は、足4の字固め、監獄固めと拷問地獄へといざなう。丸藤の反撃を受けても不知火を踏ん張り、R-15や急角度バックドロップで一気呵成。丸藤も魔神風車式DDTを解禁して逆転を狙ったものの、止まらない中嶋は三角蹴りからのツイスターで攻めに攻めまくる。さらには強烈な串刺しトラースキックを顔面に叩き込み、丸藤からダウンを奪った。

 

 王者も必死に立ち上がったものの、中嶋はトラースキック4連打で非情の追い討ち。視線をさまよわせる丸藤を雪崩式ブレーンバスターで投げ捨て、ランニングローキックからのツイスターの構え。どうにか丸藤も踏ん張ってトラースキックコンビネーションを浴びせたが、頼みの虎王は強烈なミドルキックで迎撃され、みぞおちを押さえて苦悶の声を上げた。

 だが、丸藤は続く急角度ジャーマンをかろうじてキックアウト。ならばと中嶋は新兵器のダイヤモンドボムを狙ったものの、必死に着地した丸藤は、今度こその虎王をズバリ。なおも突っ込んでくる中嶋のアゴに2発目の虎王をカウンターで当て、崩れ落ちた挑戦者を変型エメラルドフロウジョンで叩きつけて逆転3カウントを手にした。


 薄氷の初防衛に成功した丸藤は、ノーサイドで同門の相棒を起こすと、ともに最敬礼で握手。場内も激闘を称える温かな拍手に包まれた。

 試合後の公開インタビューでは「見ての通り、押されっぱなしでしたけど、彼が初防衛戦の相手で良かったです。やっぱり強いっす。彼にはまたしばらく、横に立っていて欲しいかな…」と息も絶え絶えにこぼして苦笑い。それでも「俺がノアを背負って立つ気持ちでいるんで。先代のチャンピオンたちがそうだったように、素晴らしい試合を繰り返して俺がノアの象徴になれるように頑張っていきたいと思います」と改めて誓いを立てると、激励の歓声が飛んだ。

 師匠・三沢さんがかつて呼ばれた“象徴"になるための第一歩を博多で記した丸藤。バックステージでは「まだまだ自分は“弱い"と思うんで。『丸藤には誰も勝てねーよ』と思ってもらえるようなチャンピオンになっていきたい」とも語った。ありのままの自分をさらけ出しながら、“象徴への道"を歩んでいく。


【丸藤の話】「(強烈な蹴りを何発も受けたが?)あの蹴りはもう受けたくないよ…。あいつの蹴りはプロレス界一だと思ってる。まぁ、回を重ねるごとに良い試合をしていけるんだろうけど、あいつはその中でも勝ちにきたし、俺も絶対に負けられなかった。ヒザを攻められると後半どうしても影響が出てきちゃうんだけど、何とか…。(次の挑戦者については?)ノアのベルトなんで、やっぱりノアの選手とやりたい。これまで散々外に出てきたけど、(チャンピオンになったからには)ノアのリングの中で、ノアの選手としっかりとした防衛戦をやっていきたい。(初防衛戦を終えて、改めて王者として?)まだまだ自分は“弱い"と思うんで。『丸藤には誰も勝てねーよ』と思ってもらえるようなチャンピオンになっていきたいと思います」

 

記事&写真提供:プロレス格闘技DX