待ち焦がれた中嶋勝彦との一騎打ち！2年8カ月ぶりのリベンジマッチ、稲葉大樹の執念は中嶋勝彦に届くのか？

インフォメーション 2022.09.17

9月19日（月・祝）横浜ラジアントホール大会にて金剛・中嶋勝彦と稲葉大樹のシングルマッチが組まれた。一見、何の変哲もないシングルマッチの様に見えるが両者の間には実のところ一つの因縁がある。ぜひこの試合を観戦していただく前にこの闘いの意味を知って頂き、当日を迎えてほしい。

―中嶋勝彦と稲葉大樹の邂逅

　中嶋勝彦と稲葉大樹の因縁の始まりは2019年の大晦日、WRESTLE-1大阪大会であった。当時、WRESTLE-1王者であった稲葉大樹は同じくGHCヘビー級王者であった清宮海斗と王者タッグを結成し、中嶋勝彦＆芦野祥太郎（現全日本プロレス）と激突した。

試合は稲葉＆清宮組が勝利したものの、そのバックステージで事は起こった。

稲葉が一人コメントしているところに中嶋が現れ、

“今日試合して名前覚えたよ。ベルトを持ってたんだね。よく持てるね？もっと輝いてるはずなのに、あなたと同じでくすんじゃってるよ。なおさら今日で興味がなくなったよ。がんばって。”

と、挑発ともとれる言葉を放つ。これに対し稲葉は中嶋を次期挑戦者に逆指名。そのまま翌年の1月の後楽園ホール大会でWRESTLE-1王座戦が組まれた。

団体最高峰のベルトをかけ、他団体の挑戦者を迎える稲葉。対して余裕を見せ続ける挑戦者の中嶋。どんな試合になるのか、ファンを含めた周囲の期待は非常に高まっていた。

だがその試合の結果は凄惨たるものだった。

WRESTLE-1王者の稲葉が敗北。完全に中嶋が稲葉を上回った。

ぐうの音が出ないほどまでに。

そして放たれた言葉が

“ダメだ、このリング。こんなにぬるいリングに浸かっていると、そりゃあんなのもできるわ。よくあんなんでベルトを持ったもんだ。”

稲葉が作り上げてきた王者としての戦い、団体を背負う覚悟、そしてWRESTLE-1ファンの期待を中嶋勝彦が全て打倒した。

しかしWRESTLE-1は稲葉に中嶋へのリベンジのチャンスを用意することができないままに2020年4月、活動休止を発表。稲葉は戦うリングを他団体に求める他なかった。

―稲葉大樹、NOAH参戦

　2020年5月、コロナ禍により無観客試合配信で行っていたNOAHの「NOAH "NEW HOPE" Day2 powered by ABEMA」のメインイベント終了後、突如稲葉が現れ清宮海斗に対戦を要求。7月にシングルマッチを行うも、清宮に敗北した。

この時、稲葉は肉体改造を決意したという。NOAHのヘビー級で戦うためには今のままでは生き残れない。ましてや中嶋勝彦の背中すら見えないと。

その後、肉体を大きく力強く改造した稲葉は、今年のN-1 VICTORY 2022へのエントリーこそできなかったが、NOAHのレギュラー選手として着々と自分の戦いを見せ勝ち星を重ねてきた。

一方の中嶋はNOAHではトップ選手として戦い続けた。金剛に加入し、戦いのスタイルも今まで以上に強烈に、対戦相手に情け無用の強烈な張り手、蹴りを放ち、N-1 VICTORY 2連覇、GHCヘビー級王座獲得など輝かしい実績を獲得。N-1 VICTORY 3連覇の偉業こそ成すことはできなかったが、その実力は文句のつけようがない。間違いなく今のNOAHを牽引する選手の一人となった。

―中嶋勝彦vs稲葉大樹、決定