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【必見の9.3大阪大会!】NOAHでついに始動する清宮海斗&大岩陵平!対するは小川良成&ザック・セイバーJr.の師弟タッグ!この話題沸騰の超注目カードを深掘り!

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 清宮海斗は新日本プロレスのシングルリーグ戦「G1 CLIMAX 33」に国内他団体選手として7年ぶりにエントリー。NOAHのシングルリーグ戦「N-1 VICTORY 2023」への出場を見送って、G1に専念した。

 

 IWGP世界ヘビー級王者のSANADAや海野翔太&成田蓮&辻陽太の“令和闘魂三銃士”と同じ大注目のAブロックにエントリー。開幕から辻、チェーズ・オーエンズに連勝して幸いのいいスタートを切ったものの、その後はSANADAに敗れるなど勝ち点を伸ばすことができずにAブロック敗退。しかし、成田に敗れた新日本8・5大阪大会終了後に「まだ主役までの道が終わってない」と語っている。

 新日本8・6大阪大会の第1試合で清宮は大岩陵平と“Just 5 Guys”SANADA&DOUKIと激突。大岩が敗れてしまったが、2日後の新日本8・8横浜大会でも24歳&キャリア約2年のヤングライオンと第1試合に出場し、“UNITED EMPIRE”ジェフ・コブ&グレート-O-カーンと対戦。ダブルのドロップキックを決めるなどエネルギッシュで躍動感にあふれたファイトを見せた。清宮自身も「大岩選手、いいですね。元気があって、体もでかい。明日もタッグ組むので未来に向かって進んでいきます」と手応えをつかんだ。

 新日本8・9浜松大会では“TMDK” マイキー・ニコルス&藤田晃生と対戦。試合には敗れたが「大岩選手、いいねぇ! 勝てないけども、向かっていく気持ちとかそういうの、組んでてワクワクしますよ」と日を追うごとに高ぶり「G1 CLIMAX 33」シリーズ最終戦の新日本8・13両国大会ではついに矢野通&オスカー・ロイベに勝利を収めた。

 

その日のバックステージで清宮は「最終戦無事終わりました。やっぱいいですね、大岩選手。今日もタッグ組んで、隣ですごい向上心を感じますね。NOAHと新日本プロレス、そして大岩選手本人がよければ、自分と一緒にNOAHでやってみませんか?」と勧誘。これに大岩も「チャンスをくださってありがとうございます。自分も清宮さんと同じ気持ちです。ぜひよろしくお願いします」とがっちりと握手を交わした。

 

清宮は「2人でいけるとこまでいこうぜ」と語り、大岩も「新日本プロレスファンに1つ約束します。いつになるかわかりませんが、自分は必ず強くなってこのリングに帰ってきます」と誓う。「G1 CLIMAX 33」公式リーグ戦好勝負連発で話題の一翼を担ってきた清宮は、新日本の前半戦出場という機会を無駄にせず、ヤングライオンの“NOAH武者修行”という次なる魅力的な展開を生み出すことに成功したのである。

 

 翌14日に清宮&大岩の9・3エディオンアリーナ大阪参戦が正式に発表されたのだが、その対戦相手がなんと小川良成&ザック・セイバーJr! 両者は第19&21代GHCジュニアヘビー級タッグ王者組。初戴冠時の2013年12月7日、NOAH有明コロシアム大会で獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク組を破っての至宝奪回。ザックにとって小川は日本でスターダムに駆け上がるきっかけになった思い入れが強い師匠だ。

 

 昨年1月の新日本横浜アリーナ大会で対戦しているが、ザックは2015年11月以来約8年ぶりに古巣のNOAHに凱旋となる。GHCジュニアヘビー級タッグ王者当時の小川は、週刊プロレスのインタビューでこんなことを語っていた。

 

「昔はオレとかザックがやってることはみんなが当たり前のようにできた。でも、今の人たちにとっては、そんな基本的なことが基本じゃなくて『細かいこと』で終わっちゃってるから。今はいかに飛んだり美しいフォームでやったりとかが重視されてるみたいだからね。まぁ、昔からそんな人はいたけど」

 

「(ザックは)いい選手だと思ってますよ。一緒に組もうと思って組み始めた相手でもないけど、アレはアレでみんなにないスタイルだと思うし、オレもオレでみんなにないスタイル。1つだけ変わったチームがあって、そこがベルトを取ってチャンピオンになったんだから、ちょっと変わった感じになっていくと思う。それをどうやってお客さんが受け止められるか。たぶん受け止められないと思うよ。オレたちのプロレスのレベルは高いから、お客さんもついてくることができないんじゃないかな」

 

「ザックみたいなのがポンと現れて、パートナーになって、逆にいい刺激をもらってるよ」

 小川らしい独特の言い回しだが、いかにザックのことを認めているかが行間からも伝わってくる言葉だ。実際にザックはNOAHを離れてからも持ち前のテクニックで新日本のヘビー級戦線で飛躍。2018&2022年にシングルトーナメント「NEW JAPAN CUP」を制し、現在、初代NJPW WORLD認定TV王者として10度の防衛を続けている。

 ザックはディファ有明合宿所に長期滞在しながらNOAHに参戦していたので、清宮のことを入門時から知っている。まさに同じ釜の飯を食った間柄。しかし、2015年11月にNOAHを去っており、同年12月にデビューした清宮とプロレスラーとしては入れ違い。今年の新日本「G1 CLIMAX 33」中も絡みがなく、NOAH9・3大阪大会が初対戦だ。

 両者には共通点がある。清宮は小川にプロレスの基礎をみっちりと叩き込まれており、小川の隣で自身を磨き続けてきたザックは言わば、生き別れた“兄弟子”のような存在だ。プロレスとはプロレスラーの人生を懸けた大河ドラマ。互いの師匠である小川が見守る中で清宮とザックの再会はエモさを感じる一戦になるだろう。

さらに、そんな3人の歴史に大岩というフレッシュなヤングライオンがどこまで食らいついていくのかも注目。ポテンシャルの高さはその鍛え抜かれた肉体、馬力とキレのある動きを見れば一目瞭然。NOAHという国内武者修行初戦で大岩が期待以上のインパクトを残す可能性も十分にある。

 

 過去、現在、未来が交錯する非常に興味深いタッグマッチ。ただ一つだけ気になるのがNOAH8・19札幌大会で小川が清宮に対して語った辛らつなコメントだ。

 

「すっごくよくなったよ。すっごくいい選手になって帰ってきたと思うよ。モノマネ、パクり、コピー……すっごくいいレスラーになったんじゃない? G1の結果をみればわかる通り、全然ダメだよね。主役になる選手は自分で『主役になる』とか言わなくても、自然に主役として見られていく選手が真ん中に立つわけだからさ」

 

 小川は新日本「G1 CLIMAX 33」で話題の一翼を担ってNOAH凱旋を果たした愛弟子を完全否定。G1が終わってもなお続く清宮の「主役までの道」は、師匠からの過激な挑発が加わったことによって、一筋縄ではいかない予感も漂ってきた。

 

(文提供/週刊プロレス 井上光)

■ABEMA presents N-1 VICTORY 2023 特設サイトはこちら

 https://www.noah.co.jp/n12023/

 

■ABEMAでの視聴はこちら →https://abe.ma/44x8qE1

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