【見どころ解説！】5月22日（水）「STAR NAVIGATION 2024〜ONE NIGHT DREAM2〜」東京・後楽園ホール大会はココに注目！
昨年7月｡中嶋勝彦と宮原健斗の一騎打ちが大きな話題を呼んだ『ONE NIGHT DREAM』｡その第2弾となる『ONE NIGHT DREAM 2』が5月22日に後楽園ホールで行われる｡
今回もビッグマッチクラスの好カードが並んだ全7試合｡そのメインに据えられたの“一夜の夢”は､拳王と鈴木みのるによるシングル初対決だった｡
かつて｢NOAHvs鈴木軍｣で相対したこともあった拳王と鈴木だが､当時拳王はジュニアだったこともあって本格的に対峙する機会はなかった｡あれから約8年｡鈴木軍去りしNOAHでヘビー級に転向し､トップの一角となった拳王が､“一夜の夢"と題された舞台で鈴木とのシングルマッチに臨む｡
NOAHに悪夢として刻まれる鈴木軍侵攻時代｡｢侵略失敗して新日本に戻ったのに､よく戻ってこられるな｡ふざけんじゃねえぞ｣と憤る拳王に対して､鈴木は｢数年前の…お前らにとっちゃ嫌な記憶｡それしかないだろ? でもあの頃は拳王､お前蚊帳の外だったもんな｡でもあれから時間が経って､今お前はNOAHのトップを走り､鈴木みのるは一人で世界中を飛び回ってる｡さあ､今やったらどうなる? 拳王よ…ぶっ飛ばしてやる!｣と不敵な笑み｡
確かに過去に悶着あれど､今回は｢NOAHvs鈴木軍｣ではない｡｢今やったらどうなる?｣が唐突に実現するからこその“一夜の夢"｡2024年の拳王と鈴木｡その純粋な“タイマン勝負"の行方に注目となる｡
新日本のロス･インゴベルナブレス･デ･ハポン(L･I･J)内藤哲也&鷹木信悟の参戦も“一夜の夢"にふさわしい｡迎え撃つのはジェイク･リー&タダスケ組｡GLGvsL･I･Jのユニット対決として実現する｡
ジェイクの新日本乱入を端緒に火花を散らし始めたジェイクと内藤｡新日本4･27広島大会ではイリミネーションマッチで内藤がジェイクを返り討ちにしたものの､続くALL TOGETHER5･6日本武道館大会ではジェイクが内藤からピンフォール勝ち｡ついにALL TOGETHER6･15札幌大会での一騎打ちが決まった｡
その前哨戦の意味合いも含むタッグマッチだが､ジェイクと鷹木も2022年12月のドラディション代々木大会以来､約2年半ぶりの遭遇｡そしてタダスケと鷹木は闘龍門の同期(15期)だ｡2022年1月の“金剛vsL･I･J"では鷹木がタダスケを破って対抗戦を制しており､あらゆるベクトルで再会や雪辱の要素を含んだ奥行きのある一戦となる｡
そしてマサ北宮と新日本･石井智宏による約半年ぶりの一騎打ちも決まった｡
小細工無用､漢(おとこ)の真っ向勝負が信条の両雄｡新日本vsNOAH対抗戦を通じて北宮が石井の背中を追い続け､今年1月2日の有明アリーナ大会では北宮の熱望に石井が応えて一騎打ちが実現した｡石井が貫禄勝ちをおさめたが､大会ベストバウトクラスの大熱闘だったことは記憶に新しい｡
両雄は5･6ALL TOGETHER日本武道館大会でもタッグマッチで再び火花｡試合後に北宮が｢タッグマッチじゃやり足んねえ! 1月2日､有明で負けた借り､返させてもらうぞ｡俺はノってんだ! リベンジマッチ､組めこの野郎｣と要求｡石井も真っ向から受けて立ち､石井が沸騰級の激闘を量産してきた後楽園での再激突が決まった｡
夢の入口となる第1試合では､佐々木憂流迦と佐藤光留の一騎打ちも実現｡MMA､格闘技の世界からプロレスの世界に飛び込んだ両雄によるシングル初対決だ｡
5･4両国大会のタッグ対決で初遭遇｡試合後に光留が｢君が歩いている道はいつか佐藤光留が歩いた道だ｡これから歩く道もいつか佐藤光留が歩いた道だ｡もし格闘技からプロレスの沼にやってきたんなら､そう答えは1個だよ｡1対1で決着を付けるしかない｣と持ちかけ､憂流迦が受けて立った｡
NOAHであらゆる“プロレスの洗礼"を受けながら､驚異的な進化を続ける憂流迦｡似た道を歩んだ先達･光留が見せる“沼"を､いかにして渡るのか…も要注目となる｡
“ムタ娘"愚零闘咲夜もNOAH後楽園大会に初登場｡優宇､マーベラスなどで活躍するブルック･ハボック(初参戦)と異色トリオを組んで､彩羽匠&高瀬みゆき&野崎渚組と対決するほか､新ユニット『ALL REBELLION』の清宮海斗&アレハンドロ組とタイタス･アレクサンダー&スターボーイ･チャーリーの“ウエストコースト･コンビ"による新世代対決も熱戦必至｡今回は春開催となる『ONE NIGHT DREAM』｡今年はどんな夢の余韻を残すのか｡
