【月刊NOAH8月号 中編】今月の月刊NOAHはN-1スペシャル3部作!9.1大阪前にぜひご一読を!
シリーズ5戦目の8・12カルッツかわさきはBブロック首位の拳王がタビオン・ハイツにまさかの敗北。メインでは稲村愛輝が征矢学にシングル初勝利で3勝目を挙げて、シリーズ2度目のマイクで大会を締めた。大岩陵平もジャック・モリスに逆さ押さえ込みで勝って、嬉しいN-1自力初勝利を収めている。マサ北宮はジョシュ・ブリッグスに敗れて悪夢の3連敗…。
中4日のインターバル後に迎えたシリーズ6戦目の8・17東京たま未来メッセでは、メインで清宮海斗がブリッグスとの好勝負を制して3勝目。征矢は佐々木憂流迦に勝って4勝目を挙げて「GHCナショナル王者から3つ取った。そのことは事実だ」と赤いベルトに対する意識も語っていた。3敗目の憂流迦は公式戦2つ残してBブロック突破の可能性がなくなってしまう。
この日はAブロック首位のルイス・マンテがモリスに敗れ、Bブロック首位の拳王が脱落確定のアルファ・ウルフに両者リングアウトに持ち込まれて足踏み。どちらのブロックも大混戦の様相を呈し始めてきた中でシリーズ7戦目の8・18仙台PITへと突入する。
8・18仙台PITでは最終公式戦を前にしたサバイバルマッチの連続だった。Bブロックでは稲村がハイツに、Aブロックではマンテがブリッグスに、ドラゴン・ベインが大岩にそれぞれ敗れて痛恨の3敗目で脱落が確定。すでにAブロック突破が極めて厳しい状況だった北宮はメインで清宮相手に意地の30分フルタイムドロー。試合後には「みっともない先輩で申し訳ないが、今日は負けなかった。貸し1つ作ったんじゃねぇのか、チャンピオン」とGHCヘビー級王者との引き分けを強調していた。
征矢はウルフに勝って5勝2敗で終戦。この時点でBブロック首位に立った。タイタス・アレクサンダーも憂流迦に勝って4勝目で優勝決定戦進出に向けての望みをつないだ。
泣いても笑ってもAB両ブロックの1位が決まるシリーズ8戦目の8・25名古屋。第2試合でタイタスがウルフに敗れて脱落決定。第3試合で大岩が北宮に、第5試合でハイツが憂流迦にそれぞれ勝てずに優勝決定戦進出の可能性がなくなる中、第6試合でベインに勝利を収めたブリッグスが5勝2敗となり、メインの清宮vsモリス戦が引き分けであれば、Aブロック首位となることになった。
Bブロック最終公式戦は拳王vs稲村。拳王は勝つか引き分けで1位突破。すでに脱落確定の稲村が勝つと、征矢が優勝決定戦進出というしびれる状況である。
稲村は前年のN-1公式戦で拳王から熱いエールを送られ、その後のイギリス武者修行で成長した姿をぶつけたいところだったが、現実はあまりにも残酷だった。激しい打撃の応酬が続く中、試合が佳境に突入していくと拳王のバズソーキックがクリーンヒット。これで稲村がグロッギー状態となった。その後も気力で闘い続けたが、得意の無双も力なく叩きつけるだけに終わり、最後はPFSを食らって沈んだ。
Bブロック首位が拳王に決まって迎えたAブロック最終公式戦。清宮とモリスは勝てば文句なしで1位。前述したように引き分けならばブリッグスが優勝決定戦進出となる。
試合は接戦の末に清宮が変型シャイニング・ウィザードで競り勝って、Aブロック首位でGHCヘビー級王者として史上初のN-1制覇という偉業に王手をかけた。
試合後に拳王がリングに現れて、清宮に開幕前の会見で要求していたN-1決勝にGHCヘビー級王座を懸けることをあらためて要求。これを清宮も「記者会見の言葉、覚えてるよ。オマエが決勝に来るのを待ってたよ。このベルト懸けて(9・1)大阪でやってやるよ。ただな、オマエの熱を上回って、日本一熱い夏、オレが見せてやるよ!」と受諾した。
大会終了数時間後、NOAHは9・1エディオンアリーナ大阪メインイベントでおこなわれるN-1 VICTORY 2024」優勝決定戦をGHCヘビー級選手権試合(第45代王者3度目の防衛戦)にすることを正式に発表。今年5月からALL REBELLIONとしてNOAHに革命を起こし続け、新世代や外国人選手が台頭してきたN-1公式戦で現在進行形中心軸としての強さと圧倒的な安定感を再確認させた清宮と拳王。“世界が沸騰する夏”を制して、プロレスファンに忘れられない猛暑の記憶と前代未聞の記録を刻み込むのはどっちだ!? ※後編へ続く
(文:週刊プロレス/井上光)
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