【ドリームカード実現!】いったいどう観る!?10.14後楽園ホール、ジョシュ・バーネット&佐々木憂流迦 vs 船木誠勝&藤田和之 見どころ解説!
昨年の「船木誠勝vsジョシュ・バーネット」もそうだったが、NOAHのリングではとんでもないカードがいきなり実現する。このカードも「スペシャルタッグマッチ」と銘打たれてはいるし、確かにスペシャルなのは間違いないのだが、その一語では収まらないものがある。これが後楽園ホールで、何の前触れもなく行われるなんて!
まず目を引くのは、やはり船木とジョシュが両コーナーに分かれ、激突することだろう。前述の通り、両者は昨年9月3日のエディオンアリーナ大阪第1競技場大会で、「GHCマーシャルアーツルール」で対戦。フロントチョークで絞め上げる船木を持ち上げたジョシュがキャプチュードバスターで叩きつけ、KO勝利を収めた。緊張感溢れる攻防が決着すると、ジョシュはマイクを取り「1試合じゃ足りない! もう1回試合お願いします!」と勝ったにもかかわらず再戦を懇願。1年強を経て、両者は再び相まみえることになった。
一方、船木のパートナーである藤田和之とジョシュは、10年ぶりの再会。2014年大晦日の『INOKI BOM-BA-YE 2014』で、藤田がミノワマン、ジョシュが小川直也と組んでのGENOMEスペシャルタッグマッチで対戦して以来だ。何かと荒れ気味のタッグマッチとあって2人の絡みは長くはなかったが、ストロングスタイルな攻防を見せている。また終盤にはジョシュがカットプレーから藤田を足4の字固めに捉えるシーンも。しかし今思えば、新日本プロレス、PRIDE、戦極、IGFと、2人の道の過程には共通するリングが多かったにもかかわらず、意外なほど直接の絡みは少ない。これは今回、どう出るのか。
船木とジョシュ、そして藤田がMMAの世界においてほぼ“同級生”的な関係にあるとすれば、ジョシュのパートナーとしてそこに入っている佐々木憂流迦の存在は異次元としか言いようがない。単純に年齢で見ても船木55歳、藤田53歳、ジョシュ46歳(年齢は少し下だが、10代でデビュー、20代で大活躍していたので、活動時期はあまり変わらない)に対し、憂流迦は35歳(いずれも試合時)。憂流迦のプロデビューは2010年で、プロレス入りは昨年なのである。MMAでもプロレスでも、何しろ活躍した舞台も年代も異なる船木、藤田とはこれが初遭遇。ジョシュとの関わりもこれが初めてだ。憂流迦がらみでは、全ての局面がフレッシュということになる。
もう一つ気になるのがルールだ。前述の通り、昨年の船木vsジョシュは「GHCマーシャルアーツルール」で行われたが、今回は「スペシャルタッグマッチ」とされているのみで、ルールの発表はまだない。何しろ4人ともMMAをベースとはしているが、プロレスの経験も豊富。引き出しも多いだけに、展開を予想することすら難しい。
ただ、見たい場面はある。4人の中で最も若く軽量の憂流迦が、船木&藤田、何ならジョシュにも目を見張らせるような動きとスピードで翻弄してみせるという場面だ。憂流迦はプロレスの年数では遠く及ばないが、GHCナショナル王座獲得という実績においては船木、藤田と並ぶ。ことプロレスの才能とポテンシャルでは他の3人に引けを取らないことを、この顔触れの中で証明してほしい。
MMAとプロレスの過去と未来が一堂に会したようなタッグマッチだが、「未来」を見せられるのは憂流迦が一番。ここでこそ、重鎮たちに囲まれた中で天狗のようにリングを駆け回る憂流迦が見たい!
(文・ソリタリオ 高崎計三)
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STAR NAVIGATION PREMIUM〜Akitoshi Saito Ridge Road Last KORAKUEN〜
・日程:2024年10月14日(月)開始 18:30/開場 17:30
・会場:東京・後楽園ホール
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〇高校生シート 2,000円販売!
※どちらも当日のみ対応となります。
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