【プレイバック企画・第1弾】10年前、鈴木みのるがNOAHを制圧していた!?過去の記事で振り返る鈴木みのるとNOAH！【10.11両国で藤田和之vs鈴木みのる】

インタビュー 2025.10.06

（※記事提供プロレス/格闘技DX）

【プレイバック企画・第1弾】

10.11両国での鈴木みのるvs藤田和之を前に――

今のファンは知らないかもしれない。だが、かつて鈴木みのる率いる“鈴木軍”は、NOAHを丸ごと侵略しに来た悪の軍勢だった。

2015年、有明コロシアムでGHC4大王座を総獲りし「王様ゲーム」の開始を宣言した、あの衝撃を振り返る。

鈴木軍が方舟マットを震撼させた瞬間を、当時の記事でプレイバック。

そして10月11日、両国国技館に久々の鈴木みのる登場――その続きとは？

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　3・15有明コロシアム大会でGHC4大王座を総獲りした鈴木軍が一夜明けた16日、都内・サムライTVスタジオで会見。「俺たちの手で(ノアを)沈めてやる」と“王様ゲーム"の開始を宣言し、新GHCヘビー級王者・鈴木みのるは「丸藤(正道)にとどめ刺してやる」と引導を渡す構えをみせた。
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　3・15有コロ大会で鈴木軍は一夜にしてノア制圧をやってのけた。TAKAみちのく&エル・デスペラードがGHCジュニアタッグ王座を奪取し、タイチも小峠篤司からGHCジュニア王座を強奪。ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.はTMDKを返り討ちにしてGHCタッグ初防衛を果たした。そして大将・鈴木は丸藤を下し、ノアの至宝・GHCヘビー級王座を奪い取った。

　4大GHC王座を総獲りした鈴木軍は「俺たちは次のステップに進む」と宣言。ノア撤退も示唆していたが、一夜明けたこの日、会見し、「いつまでもゴミが海の上にポカポカ浮かんでたら邪魔だもんな。全部沈めてやる」と心変わりした。

　というのもノアは完全に沈んでいなかったからだ。有コロ大会のメイン後、ノア勢は“鈴木軍討伐"を旗印にユニットの枠を超越して大同団結。丸藤は「もう一度だけ…もう一度だけ俺にやらせろ」と鈴木にリマッチを要求してきた。

　そこで鈴木軍は「王様ゲーム」の開始を宣言した。“方舟マットの王"となった鈴木は「これから始める王様ゲームは全て俺たちの思い通りに、俺たちの言う通りに動いてもらう。(GHCと)誰がつけたんだ。ノアがつけたんだろ。てめぇらが王様だってつけたんだ。だから俺たちに従え」とノアに向かって宣告した。

　王様ゲームの第1弾として、鈴木は丸藤のリマッチ要求を受けて立つ構えをみせた。すでに軍門に下らせながら再戦する理由は、丸藤の息の根を完全に止めるため。「丸藤、お前にとどめ刺してやる。まずはお前だ」と冷酷に通告した鈴木は、「あいつの選手生命も全て俺が奪ってやる。生きてる価値がねぇぐらいの気持ちにさせてやるよ」と“公開処刑"を予告。文字通り引導を渡すつもりだ。

　もちろん王様ゲームは鈴木だけではない。GHCタッグ王者に君臨するK.E.Sは4月開催の『グローバル・タッグリーグ戦2015』の栄冠強奪を宣言した。これには鈴木も「K.E.Sが言ったタッグリーグ、鈴木軍総出でいくぞ」と呼応。新メンバー投入もほのめかした。

　ノアジュニアの頂点に立ったGHCジュニア王者・タイチは「これを前持ってた奴が俺のことを『戦闘力が低い男』とか言ってたが、戦闘力が低い男に負けたチャンピオンがいる団体はそれ以下か? カスかクズか? ベルト総獲りしちゃって何て日だ。まいっちゃうよ」と高笑いが止まらず。ノアジュニア勢の挑戦を断固拒むつもりで「次のチャレンジャーは浅子覚だ。それか減量して永源遙のどっちかだ」とあざ笑った。

　一方、デスペラードと組んでジュニアタッグ王座を強奪したTAKAはベルトの真ん中に貼ったテープに“TAKA"と書き、改めて「TAKAみちのくタッグ選手権」と勝手に改称。TAKA&タイチ興行3・18新宿大会での邪道戦に独断でベルトをかける構えをみせた。

　大同団結したノア勢の逆襲も予想されるところだが、鈴木は「ちりも積もれば何になるって知ってるか? ちりは積もってもゴミにしかならねぇんだよ」と一笑に付すばかり。「まさか勝った負けた、やったやられたで終わると思ってんじゃないの。馬鹿じゃないの。どんな手を使っても誰を使っても必ず沈めてやる。帆先も全て水の中に落ちるまでだ」と通告した。

　「次のステップ」を先延ばしにしてまでノアを完全沈没に追い込むと決めた鈴木軍は本気そのもの。方舟マットの王に君臨した彼らの猛威は止まりそうもない。