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【"I am NOAH"とは一体なんなのか?】1.13後楽園・GHCヘビー級選手権 拳王VS潮崎豪特集【4年半に渡るその歴史】

インフォメーション

【今年初の後楽園ホール!STAR NAVIGATION 2024】
 日時:2024年1月13日(土)18:30~
 会場:後楽園ホール

■GHCヘビー級選手権試合
(第43代選手権者)拳王 VS 潮崎豪(挑戦者)

 

2024年1月13日後楽園大会において、GHCヘビー級選手権が行われる。
現王者・拳王と挑戦者・潮崎豪がNOAHの至宝を争う。

 

潮崎豪は、1月2日 有明アリーナ大会で、3度目の正直で小島聡との豪腕対決を制し、シングル初勝利を収めた。

するとモハメド ヨネ、齋藤彰俊、小峠篤司、Hi69をリング上に呼び込み、『TEAM NOAH』を結成。その後、初防衛直後のGHCヘビー王者の拳王に挑戦表明した。

NOAHの改革を2024年の目標に掲げる拳王と、俺達こそが今の「足りていない」NOAHを変えてやると息巻く潮崎との決戦。

今年初の後楽園ホール大会で、早くもNOAHの1年をうらなうビッグカードが決定した。

潮崎の挑戦表明に対し、拳王は一つ提案した。

「お前は"I am NOAH"を懸けろ。俺はその言葉が欲しい」

かねてから潮崎が自らを呼称し、奮い立たせてきた重みある言葉"I am NOAH"。拳王は、ベルトだけでなく、ファンにも支持され続けてきたこの潮崎の呼称まで手に入れることで、名実ともに方舟のトップに君臨する野望を掲げた。

 

"I am NOAH"とは一体なんなのか。

発端は、約3年半前、2019年まで遡る。

この記事では、次期GHCヘビー選手権で争点となる、"I am NOAH"の源流となった出来事を紹介する。

 

(※下記は、2019年に掲載された特集記事を再編集した内容となっております)

潮崎はかつてのGHC絶対王者・小橋建太の弟子としてチョップやラリアットを継承し、GHCヘビーも5度戴冠。2004年のデビューからNOAHの未来を担うエースとして多大な期待を寄せられつづけてきた。途中、全日本プロレスへ移籍した期間もあったが、戻ってからも徐々に支持を取り戻し、今もなお、NOAHの未来を担うにふさわしい男としてファンの期待は高い。


―「NOAHはお前(潮崎)だよ」

 

2019年5月28日後楽園大会で鈴木秀樹が潮崎に言い放った。
「NOAHはお前だよ」
その場に、当時GHCヘビー級選手権王者だった清宮海斗もいたというのに、鈴木は潮崎だけを見て言った。NOAH創設からを知るファンにとって、鈴木秀樹の言葉は共感すると同時に痛いところを突かれた感覚もあったかもしれない。
NOAHの未来として期待され、空白の期間はあったものの、その中で確実なキャリアを積み熟成したタイミングで方舟のエースとして再始動。
その矢先に現れた新星・清宮海斗。NOAHの魂であるエメラルドを身に着け、確実に王者の道を歩み始めた若きエースの台頭は潮崎を脅かした。

潮崎自身、何も感じないはずはなかった。2019年12月の杉浦軍興行を終えた潮崎は言った。
「全ての前哨戦で俺は全力を出し尽くしたからこそ、その先があるんだよ。その先をみんなに見せるよ。それが俺のやり方だし、それがNOAHだと思う。これ以上ない闘いを(2020年)1月4日、清宮海斗とのGHCヘビーで見せるだけだよ」
今こそ、皆が思い描く”NOAHの未来”そして”その先”へ連れていけるのは、GHC王者の威厳ある闘いを追求する自分しかいないと名乗り出たのだ。

 

―その先にある新しい景色へ

 

2020年1月4日後楽園ホール。潮崎豪は清宮海斗を下して、4度目のGHCヘビー級選手権王座戴冠を果たす。

試合後、潮崎は万感の思いを込め「俺がNOAHだ!」と宣言し、"I am NOAH"のフレーズがファンの間でも定着した。

破竹の勢いで、藤田和之、齋藤彰俊、丸藤正道、拳王、中嶋勝彦、杉浦貴を相手に防衛成功。2021年2月12日 日本武道館大会では武藤敬司に破れGHC陥落。なおこの試合はプロレス大賞ベストバウトを受賞した。

潮崎の2020年からの防衛ロードは不幸にもコロナ渦と重なり、無観客無歓声下との闘いでもあった。潮崎と当時のファンの願いは"I am NOAH"を会場で合唱する。そう言っても過言ではないほど切なる思いが満ちていた。

2021年3月より怪我のため欠場。同年12月に電撃復帰、その勢いで2022年1・1日本武道館でGHC王者・中嶋勝彦に挑戦するも敗れる。同年4月、返上により空位となったGHC王座の決定戦で清宮と対戦、勝利しベルトを手にするも、6月のCyberFight Festival 2022で「史上最大のX」小島聡に防衛失敗。その後、再びの怪我で復帰を果たしたのが2023年の5月。

すでに声出しも解禁された会場で、潮崎はようやくファンと共に"I am NOAH.We are NOAH."の合唱を叶えた。

 

潮崎が怪我に苦しむ時期と同時にNOAHの盟主として駆け上がってきたのは、現王者 拳王、そのひとだ。

拳王の支持率は今や飛ぶ鳥を落とす勢い。会場はもちろん、自身のもう一つの主戦場と化しているYouTubeチャンネル『拳王チャンネル』での活躍は目覚ましい。

リング内外でNOAHの為にと勤しむ王者への評価はここ数年でうなぎ上り。気付けば、潮崎豪の絶対王政は静かに幕を閉じた形となる。

 

2024年。新年一発目の有明アリーナ大会で潮崎は叫んだ。

「俺が求める闘い、俺が求めるNOAHの闘いにはそのベルトが必要なんだ。拳王、GHCを懸けて俺とやろうぜ」

拳王の絶対王政が着実に築き上げられていく最中、待ったをかけたのは、かつての絶対王者だった。

GHCヘビー級王座に選ばれた全ての者たちが人生を懸け、NOAHの命を繋ぎ、ベルトの価値を高めてきた。先人の血と汗の結晶・この王冠を持ってしてこそ、NOAH、そして潮崎豪41歳の復権は始まる。復権の暁には、方舟の改革にも着手し、団体自体の巻き返しにターボをかける。

 

奇しくも「方舟改革」を引っ提げた両雄によって争われる次期GHCヘビー級選手権。昨年のN-1優勝者決定戦も記憶に新しい、名勝負必至のNOAHの黄金カードである。

改革の幕開けにふさわしい盟主対決を制し、名実共にプロレスリング・ノアの"称号"を勝ち取るのは、"I am NOAH拳王"か? "I am NOAH潮崎豪"か?

「STAR NAVIGATION 2024」
日時:2024年1月13日(土)18:30~
会場:後楽園ホール

■GHCヘビー級選手権試合
(第43代選手権者)拳王 VS 潮崎豪(挑戦者)

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