【明日の決戦前に潮崎が語る】“TEAM NOAH"結成の潮崎｢変革するにも軸が必要｣目指すは保守系革新 GHC戦直前インタビュー
（※下記 プロレス/格闘技DX様 より引用）
あす(13日)の後楽園大会でGHCヘビー級王座を争う王者･拳王と挑戦者･潮崎豪｡決戦前日インタビューで直前の心境と､その主張の対比が浮き彫りとなった｡
潮崎は年初ビッグマッチの1･2有明アリーナ大会で『TEAM NOAH』を立ち上げ､｢NOAHの闘いを取り戻す｣とスローガンを掲げた｡即座にGHCヘビー挑戦を表明したが､拳王は『代わりにお前の“I AM NOAH"を懸けろ』と要求､潮崎も真っ向から受けて立った｡
NOAHを変えたい気持ちは拳王と同じ｡ただ､やり方が違う｡デビュー20周年イヤーの年頭にいきなり行動を起こした潮崎に､TEAM NOAH結成の真意､そしてGHCヘビー挑戦直前の胸の内を聞いた――｡
【潮崎豪インタビュー】
――まずGHCヘビー挑戦に向けた率直な思いは?
▼潮崎｢昨年9月に当時チャンピオンだったジェイクに挑戦しましたけど､前回は“N-1覇者vsGHC王者"のNOAH頂上決戦という構図でした｡でも､今回は新たな始まりのなかでのGHC挑戦｡ユニットを立ち上げたという意味でも“挑戦"という気持ちが強いですね｣
――改めて『TEAM NOAH』というユニットを立ち上げた理由というのは?
▼潮崎｢昨年はN-1は制覇できましたけど､5月まで欠場してましたし､自分のなかでは“思わしくない一年だった"という思いが強かったんでね｡自分を奮い立たせる意味でも､何か行動を起こしたい気持ちが強かった｡その中で強く思ったことが『NOAHの闘いをもう一度NOAHに呼び起こしたい』ということ｡そこで同じ思いを持ったメンバーを見つけられた｡この5人で“NOAHの闘い"を体現していきたいですね｣
――ユニットとしてもまずNOAHの象徴的タイトルを取って一気にイニシアチブを握りたい?
▼潮崎｢うん｡GHCを取ることでその闘いを通じて“THE NOAH"というものを見せていけるからね｡より伝えていける､というか｣
――『NOAHを取り戻す』スローガンを掲げたが､昨年引っ張ったジェイクや拳王にはそれが無かった?
▼潮崎｢足りない｡彼らには彼らの闘いってものがあるんでしょうけど､俺が考える“NOAH"っていうものには､まだ足りないと思ってますし｡その足りない部分を俺たちの闘いで見せていきたいですね｣
――改めてこのメンバーになった理由というのは?
▼潮崎｢齋藤彰俊､モハメド ヨネ､小峠篤司､Hi69｡ベテランだし､俺以外はNOAHでデビューしていないのかもしれないけど､そういうことじゃなくて､みんなNOAHで長く闘ってきた選手だし､“NOAHの魂"というものを持ってる選手たち｡これからNOAHを見せていける!というワクワク感はありますね｣
――拳王は『方舟改革』を掲げているが､潮崎選手も別のアプローチでNOAHを変えていくと
▼潮崎｢そう｡確かに進化とか変化は大事だけど､どんな方向性でも良いというわけではなくて､NOAHとして変わってはいけないもの､大切にしないといけないものがある｡変革するにも軸がなければいけないと思ってるんでね｡NOAHが大きく変わった今だからこそ､改めて“NOAHの闘い"の本質をみせないといけない｣
――ともに革新だが､拳王が革新系革新とすれば､潮崎選手は保守系革新の構図に見える
▼潮崎｢そうだね｡もちろん守りに入るわけではないけど､守っていかないといけないものもあるから｡NOAHにはNOAHとして培ってきた理念や闘いがあるはずだから｡昔からNOAHを見てくれていた人たちのなかには､もしかしたら離れてしまったファンの方もいると思うし｡そんな人たちを『やっぱりNOAHの闘いはこうだよな』って呼び戻すようなものを見せていきたいし､新しいファンの人たちにも『NOAHってやっぱり凄いな､ほかとは違うな』っていう意識というか､誇りを今一度持ってもらえるようにしていきたいから｣
――そして拳王から『I AM NOAHを懸けろ』と言われて承諾した
▼潮崎｢拳王がGHCを懸けてくれるんでね｡それ相応のもの…俺の“プライド"を懸けたい｡もちろん拳王は素晴らしいチャンピオンだし､プライドを持ってる｡ただ俺とはやり方が違う｡だからお互いが持ってる“俺なりのNOAH"ってものをリングのうえで真っ向からぶつけ合って､今の“I AM NOAH"ってものを決めようじゃないか｣
――改めてデビュー20周年イヤーの最初にいきなりGHCヘビー戴冠のチャンスが来た
▼潮崎｢うん､だからこそ自分がNOAHで歩んできた道を振り返ると､やっぱり今のNOAHにはNOAHが足りない｡そう思うんでね｡自分のルーツや原点を改めてみせていきたいし､そこはベテランなめんなよ?って話ですよ｣
