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【激動のNOAHジュニア解説!】RATEL’Sとしての過去、そして現在不穏な空気が流れ始めたHAYATA、YO-HEY、タダスケのキズナとは!?

インタビュー

RATEL’S(ラーテルズ)は2017年2月に結成されたNOAHジュニアのユニットである。当時は2016年いっぱいで新日本プロレスからやってきた鈴木軍との2年に及んだ全面対抗戦が終了。小峠篤司と拳王が2017年の年始からヘビー級に転向して、NOAHジュニア戦線は手薄な状況だった。


そんな中で頭角を現してきたのがHAYATA、YO-HEY、タダスケ。それまで関西を中心に活躍していた3人だが、ちょうどその頃からNOAHを主戦場にするようになっていた。3人にNOAH参戦を呼びかけたのは、3人と同じように関西のプロレス界で活躍して2013年5月よりNOAHに移籍していた原田大輔である。

当時の原田は怒っていた。前述した小峠のヘビー級に伴い、GHCジュニア王座&GHCジュニアヘビー級タッグ王座を返上。原田は「NOAHジュニアの価値が落とされた」と憤慨し、その再建を図るために怒りをパワーに変換。自身がNOAHに呼び込んだHAYATA&YO-HEY&タダスケと共闘することで、新しいうねりを起こそうとしていたのだ。


RATEL’Sという軍団名はタダスケ発案。ラーテルは自分よりもはるかに大きなライオンなどにも立ち向かう“世界一怖いもの知らず”と言われている全長80~100cmの小動物である。


NOAHジュニアのエース格で頼れる原田、寡黙ながら妖艶な魅力を持つHAYATA、自由奔放でヤンチャなYO-HEY、通称「お母さん」と呼ばれ、力強いファイトとは裏腹の茶目っ気も見せるタダスケ。4人は石森太二&Hi69、大原はじめ&熊野準と抗争しながら、NOAHジュニアで急速に存在感を高めていった。


2017年5月にはHAYATAがGHCジュニア王座初挑戦初戴冠、7月にHAYATA&YO-HEYの“金髪夫婦”が「第11回グローバル・ジュニアヘビー級タッグリーグ戦」を制し、8月にGHCジュニアヘビー級タッグ王座を奪取。NOAHでシンデレラストーリーを描いたHAYATA&YO-HEY&タダスケは同年9月1日付けで正式にNOAH入団を果たす。


2018年6月には「RATEL'Sプロデュース興行」を開催。人気軍団としてファンの絶大な支持を獲得していき、同年秋からはNOAHジュニアに本格参入してきた小川良成&鈴木鼓太郎ら現在のSTINGERが対角に立ったことで、リング上の闘いも過熱する一方だった。

そんなRATEL'Sが幕を閉じたのは2020年5月。HAYATAがYO-HEYを裏切って、STINGERに電撃加入。この一件がきっかけとなってタダスケ、YO-HEYも次々と原田のもとを離れていき、最終的にRATEL'Sは同年9月で消滅してしまう。


2017年2月から3年7カ月間の歴史に幕を閉じ、昨年2023年3月にリーダーの原田が引退したのだったが、4年の歳月を経て、今年の7・13日本武道館でまさかの急展開。Good Looking Guys解散直後にYO-HEY&タダスケが、GHCナショナル王座から陥落したHAYATAのもとに駆けつけたのである。


7・20後楽園ホールにはHAYATA&YO-HEY&タダスケがトリオで出陣。RATEL'S時代を彷彿とさせる息の合ったコンビネーションを見せた上で勝利。試合後にはあらためてあの頃のように3人で腕を組み、YO-HEYが“金髪夫婦”のパートナーHAYATAのことを「嫁さん」と呼び「ブランクなんか関係ない」とも語り、RATEL’Sが本格リスタートするのかと思われた。ところが…。



7・28金沢で再びトリオを組んだのだが、ジャック・モリス&ダガ&小川組に敗北。試合後のリング上でYO-HEYが敗れたタダスケを介抱している中、HAYATAは呆れたような表情を浮かべて一人でサッサと退場。8・4横浜武道館の8人タッグマッチではYO-HEYのトラ―スキックがHAYATAに誤爆したことがきっかけで完全決裂してしまった。


それだけにとどまらず、HAYATAは元RATEL'Sと決別し、STINGERのダガ&小川、スペル・クレイジーと握手すると一緒に退場。YO-HEYは「あれぐらいでキレるな」と不信感をあらわにして、タダスケになだめられていた。



8月6日時点でHAYATAがYO-HEY&タダスケと決別し、小川&ダガ&クレイジーと合体したことによるカード変更はなし。3人絡みは8・9後楽園ホール~8・18仙台PITまで以下の対戦カードが発表されている。


★8・9後楽園ホール=▼AMAKUSA&HAYATA&近藤修司&Eitavsダガ&小川良成&スペル・クレイジー&大和田侑

★8・10後楽園ホール=▼AMAKUSA&HAYATA&YO-HEYvs近藤修司&Eita&ニンジャ・マック

★8・11後楽園ホール=▼HAYATA&YO-HEY&タダスケvsダガ&小川良成&大和田侑

★8・12カルッツかわさき=▼AMAKUSA&Eita&ニンジャ・マックvsHAYATA&YO-HEY&タダスケ

★8・17八王子=▼AMAKUSA&HAYATA&宮脇純太vsダガ&小川良成&スペル・クレイジー▼YO-HEY&タダスケvs大和田侑&藤村加偉

★8・18仙台PIT=▼AMAKUSA&宮脇純太&大和田侑vs HAYATA&YO-HEY&タダスケ


HAYATAはダガ&小川との対戦が組まれ、YO-HEY&タダスケとも同じコーナーに立つ。果たして元RATEL'Sの3人はどうなっていくのか。GHCジュニア王者のAMAKUSA、GHCジュニアヘビー級タッグ王者組のEita&近藤ともに次期防衛戦は決まっていない。ヘビー級のシングルリーグ戦「N-1 VICTORY 2024」の真っ最中だが、激動のNOAHジュニアからも目を離すな!

(文/週刊プロレス・井上光)

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