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【月刊NOAH8月号 前編】今月の月刊NOAHはN-1スペシャル3部作!9.1大阪前にぜひご一読を!

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 8月の月刊NOAHは9・1エディオンアリーナ大阪でビッグマッチを控えているということもあり、ちょっと気が早いが、8・25名古屋終了時点でお届け。今月は何と言ってもシングル最強決定リーグ戦「N-1 VICTORY 2024」だ。


 8・4横浜からの開幕を前におこなわれた会見で2つの“事件”が起こった。まずは会見前から胸椎第2棘突起骨折でN-1を欠場することが発表されていた潮崎豪がドクターストップを正式に受け入れることを発表。その上で「彼のN-1に懸ける思いを伝えてもらい、その気持ちだったら、自分の彼に任せられる」と同じTEAM NOAHの小峠篤司を代役に指名した。


 会見ではGHCヘビー級王者の清宮海斗が「2年ぶりの出場。去年はいち選手としてプロレス界トップとの差を痛感した夏でした。その悔しさがあったから今につながってると思います。今年はGHCヘビー級チャンピオンとしてN-1 VICOTRYをプロレス界で最も熱い大会にします」と発言。昨年は新日本プロレスの「G1 CLIMAX 33」出場のため「N-1 VICTORY 2023」は不参加。2年ぶりとなるホームのシングル最強決定リーグ戦に対する思いを語ったのだが、その言い回しを拳王が糾弾した。


「NOAHがプロレス界トップじゃないみたいなことをチャンピオンが言うな」


「N-1がリーグ戦の中で一番熱くないのかよ。チャンピオンがそれじゃ本当にダメだ」


「オレがN-1決勝に上がってやるよ。オマエもプロレス界トップじゃないリーグ戦だと思ってるN-1で決勝上がってこい。必ずそのベルトを懸けろ」


 これに対して、清宮は「オレがこのリーグ戦をトップにする。プロレス界一、日本一…いや、世界一熱いリーグ戦にするよ」と約束。All REBELLION対決でのN-1決勝を実現させ、そこにGHCヘビー級王座も懸けることについても「やってやるよ。決勝に上がってこいよ。タイトルマッチやってやる」と語った。


 開幕前から波乱含みだったN-1は8・4横浜武道館から熱戦の連発。初戦でいきなり2カ月前までDRAGONGATE最高峰ベルト=オープン・ザ・ドリームゲート王者だったルイス・マンテが、GHCヘビー級王者の清宮海斗を撃破。前王者のイホ・デ・ドクトル・ワグナーJrもアルファ・ウルフに敗れるという番狂わせも起こった。また、マサ北宮戦でジャック・モリスがグロッギー状態となってしまう一幕もあり、その過酷さがあらためて示されたのだが、開幕戦の時点ではそれがまだ序曲だったとは誰もわからなかったはずだ。


 シリーズ2戦目の8・9後楽園ホールではメインで清宮が大岩陵平とフルタイムドローの激闘を繰り広げた。令和となって技もスタイルも多様化する中で、プロレス界の未来を担う20代がプロレスの基礎や基本を忠実に守りつつ、ほとんどクラシカルな攻防だけでファンを魅了。同時に清宮が大岩のNOAH武者修行における成長ぶりを確かめるように闘っていたことも印象的だった。30分間、一度も場外戦がなかった事実がリング上ですべて余すところなく体感したいという意識の表れだったのかもしれない。


 開幕戦でグロッギー状態となって心配されたモリスは2戦目でドラゴン・ベインを得意のタイガードライバーで破って初日。2020&2023年と過去2度出場しているが未勝利だった稲村愛輝もアルファ・ウルフ戦で待望のN-1初勝利を収め「これがオレのN-1初日だ。明日も明後日もその先も勝ち抜いて、オレが夏男になるぞ!」と意気込んだ。


 シリーズ3戦目の8・10後楽園ホールは大会前にショッキングなニュースが飛び込んできた。小峠篤司が頸部の負傷により欠場となり、以後の公式戦が不戦敗となることがアナウンスされたのである。


 小峠は開幕8・4横浜武道館のベイン戦で敗れはしたものの潮崎の気持ちを背負ったド根性ファイトを披露。しかし、前日8・9後楽園ホールのジョシュ・ブリッグス戦では序盤から右腕を気にして精彩を欠いていた。


 大会のメインでは稲村がワグナーにシングル初勝利を収めて前日に続いて連勝。モリスも開幕2連勝と勢いを見せていたWWE・NXTのジョシュ・ブリッグスに勝利を収め、NOAHエース外国人の意地を見せた。もう一人のWWE・NXTからエントリーしたタビオン・ハイツは、レスリング元オリンピアンの潜在能力を爆発させてウルフ戦で初日。拳王は征矢学、タイタス・アレクサンダー、佐々木憂流迦を破って開幕3連勝。三大リーグ唯一の完全制覇者である永田裕志からのアドバイスに従い、前日に東京ドームホテルに自腹で宿泊して、しっかりと休養を取っていたことが功を奏したようだ。

 シリーズ4戦目の8・11後楽園ホールも大会前にワグナーが頸椎捻挫により欠場となり、以後の公式戦が不戦敗となることが発表された。Aブロックの小峠に続いて、Bブロックでも戦線離脱者が出てしまい、あらためてN-1の過酷さを示すことになったわけだが、この日も熱戦連発。メインではタイタスが稲村を破って、23歳の新鋭が後楽園ホール大会を感謝のマイクで締めた。

 シリーズ前半戦を終えて、すでにウルフが3敗でBブロック突破が困難となっていた。それぞれ不戦勝による加点もあり、Aブロックはマンテが4勝1敗で単独首位。Bブロックは拳王が4勝の負けなしで独走態勢に。 ※中編に続く

(文:週刊プロレス/井上光)


■9.1大阪大会 詳細は こちら


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