【試合後の清宮、拳王】
――試合を振り返ると?
▼清宮「試合中のことはあんまり覚えてないですけど、必ずこのベルトを守って、あの時代を超えたい思いで、全力で戦いました」
――杉浦選手にも丸藤選手にも勝った。改めてそのベルトの重みをどう感じている?
▼清宮「このベルトは凄く重いです。だけど、このベルトとともに俺はもっと上のステージに駆け上がっていかなきゃいけないんで。新しい景色を見たいと思うんで。このベルトと一緒に新しい景色を、拳王さんと…拳王と作っていきたいと思います」
――拳王選手は新生ノアが始まったこの日に清宮選手からの呼びかけに応えた。その思いは?
▼拳王「リング上で言ったけど、本当に悔しいよ。去年、杉浦、丸藤、そいつらを超えないといけないって俺はチャンピオンの時代に言ってて、こいつにやられたのは本当に悔しいよ。ただ、こいつの言っていることも理解できる。新生ノア? 新しくなったんだろ。新しい景色を見せないといけない。これは本当に理解できるよ。だからな、俺もこいつに便乗して、新しい景色を…過去以上に輝かしい新しい景色を見せてやるよ」
――本当に連れていってくれる?
▼拳王「新生ノアスタートの日に約束しただろ? 誓いを交わしただろ? 見てたヤツら、聞いてたヤツら全員に俺は誓ったんだ。必ず連れていってやるよ」
▼清宮「必ず連れていきます」
――次の防衛戦の相手ではなく、次のリーグ戦のパートナーを選んだというのはそういう思いがあったから?
▼清宮「そうですね。俺1人ではとてもじゃないけど…。これから高いレベルに行くために俺1人ではパワーが足りないと思ったので。拳王と一緒にやりたいと思いました。拳王さんは…拳王は凄く心強い。だけど、そこに俺が甘えたら終わりだと思うんで。自分にもカツを入れて、2人で切磋琢磨していきたいです」
――タイトルマッチでの丸藤選手は戦ってみてどうだった?
▼清宮「前哨戦からだったんですけど、今まで経験したことがないような攻めばかりで、本当に苦しかったです」
――パーフェクトキーロックでピンチとなったが、逃げられた要因は?
▼清宮「試合が始まる前からあの技を食らわないように、食らったら意地でも逃げてやろうと思ってたんですけど、実際に食らってみると、やっぱり逃げられなくて。でも、そこで頼りになったのはお客さんの声なので。本当に皆さんに感謝しています」
――拳王選手はタッグリーグの先にシングルも狙っていく?
▼拳王「もちろん。俺はタッグリーグでこいつと組むかもしれない。だけど、ずっと狙い続けてるから。本当にやってやるよ」
――9月の大阪府立第1、11月の両国が発表となったが、チャンピオンとしてどう捉えてる?
▼清宮「上に上がっていくためには高い目標を掲げることが大事だと思います。俺は拳王と一緒なら、そこまで高いとは思いません。それはお客さんも感じていると思います。必ず2人で新しい景色をドンドンドンドン見せていきます。駆け上がる、みんなと一緒に!」
【試合後の丸藤】
――清宮はどうだった?
▼丸藤「負けちまったな…」
――想像以上だった?
▼丸藤「ああ、だから負けたんだよ。時代は俺を求めてなかったか。約束通り、グローバル・タッグリーグは出ない。ちょっと自分を探すよ」